「Spring Boot Actuator」はSpringのスタータープロジェクトの一つで、ビルド自動化システム「Grade」のビルドやプロジェクト管理ツール「Maven」のPOMファイルに追加して利用できる。全てのSpring Bootユーザーに推奨したい機能だ。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Spring Boot Actuatorは、メトリクスをリアルタイムに収集分析するエンジンであり、アプリケーション実行時の状態を記録する。開発者は、HTTP経由で公開される多数のActuatorエンドポイントを通じて、アプリケーションの構成やパフォーマンスに関するさまざまな情報を収集できる。
Spring Boot Actuatorのエンドポイントには次のようなものがある。
Spring Boot Actuatorの全てのエンドポイントの中で最もよく使用されるのが、Metricsだ。Metricsは、実行中のシステムに関する幅広い情報を収集している。以下にその例を示す。
Spring Boot Actuatorのエンドポイントでは、収集されたデータがJSON形式で配信される。データをブラウザで読み取るのは面倒になるとしても、JSON形式により、Webアプリケーションへの統合が非常に容易になる。
そのため、開発チームにアプリケーションの状態を共有するためのダッシュボードを構築する際に、Spring Boot Actuatorを活用できる。主にReactベース、JavaScriptベース、Spring MVCベースのダッシュボードが構築されることが多い。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.