毎日使っているiPhone、いつの間にか実装されたものなど、実は意外と知らない便利な機能がある。背面を軽く2回たたくとアプリが起動できる「背面タップ」機能など、iPhoneの使い勝手を向上させる3つの小技を取り上げる。
対象:iPhone
毎日使っているiPhone、いつの間にか実装されたものなど、実は意外と知らない便利な機能がある。本Tech TIPSでは、その中からiPhoneの使い勝手を向上させる3つの小技を紹介しよう。
LINEやカメラ、電子マネーの決済など頻繁に利用するアプリを起動するのに、画面を開いて、ホーム画面からアプリを探してタップ、って少し面倒に感じていないだろうか。iOS 14で実装された「背面タップ」機能を使えば、iPhone本体の背面を軽く2回または3回タップするだけでアプリが起動できるようになる。
片手でもアプリが起動できるようになるので、地図アプリなどを起動できるようにすると外出先で便利なことも多い。
また、スクリーンショット(スクリーンキャプチャー)のように音量を上げるボタンとサイドボタン(またはサイドボタンとホームボタン)の同時押し、などちょっとタイミングが難しい操作も、背面タップ機能に設定すれば、背面を軽くタップするだけで実行できるようになる。
ただ、この機能はデフォルトでは「オフ」になっているので、機能の存在を知らず、利用していない人も多いようだ。
背面タップ機能を有効にして、機能を割り当てる方法は以下の通りだ。
これで、背面を2回タップまたは3回タップすると、ここで割り当てた機能が実行される。
背面タップに電子マネーの決済アプリなどの起動を割り当てるには、「ショートカット」アプリを使って事前の準備をする必要がある。
これで「ショートカット」アプリの「アプリを開く」に選択した電子マネーの決済アプリなどが割り当てられる。作成された「アプリを開く」の右上にある[…]アイコンを長押しして、[名称変更]を選択して、ショートカットの名称をアプリ名などに変更しておくと、「アプリを開く」のショートカットを複数作成した場合に、どのアプリの「アプリを開く」なのか分かりやすくなる。
[設定]アプリを開いて、前述した背面タップの「ダブルタップ」または「トリプルタップ」のアクション選択画面を開き、画面一番下の「ショートカット」欄で[アプリを開く]を選択すれば、背面タップで選択したアプリが起動できるようになる。
「ダブルタップ」に電子メールの決済アプリ、「トリプルタップ」にLINEアプリと別々のアプリを起動するように設定したい場合は、各アプリを起動するショートカットをそれぞれ作成する必要がある。それには、「ショートカット」アプリで1つ目の[アプリを開く]を作成後、それを長押しして、メニューの[複製]を選択、コピーしたショートカットを編集して、もう一方のアプリを起動するように設定すると手っ取り早い。
「ダブルタップ」または「トリプルタップ」のアクション選択画面の「ショートカット」欄で[アプリを開く1]などが追加されるので、これを選択すればよい。
背面タップを設定すると、カバンの中で物にぶつかって勝手にアプリが起動してしまった、といったことが起きる可能性がある。そのため、メッセージを送信するようなアクションは設定しない方がよいだろう。
また、背面タップは振動を検知してアクションを実行する機能だが、背面のタップする場所によっては検知されにくいこともある。特に堅牢(けんろう)なケースを使用している場合は、軽いタップだと認識しにくいようだ。そのような場合は、強めにAppleマークの上側をタップするとよい。
2段階認証などでスマートフォン(スマホ)が必要になることから、会議などにもiPhoneを持ち込むことも多いのではないだろうか。ただ、気を付けたいのが会議中に通知のバイブレーションや音が鳴ってしまうことだ。
かといって、通知を完全に「オフ」にしてしまうと、大事な連絡に気付かないこともあるので、特定のアプリからの通知だけは「オン」にしておきたい、といったこともあるだろう。そのように通知を一時的にオフにしたり、本当に必要な人やアプリからの通知だけを許可したりするのが「集中モード」だ。
この機能を使うことで、目的や状況に合わせた通知の制御が可能だ。
「集中モード」を使って「会議」などの目的や状況に合わせて通知を制御するには、以下の方法で「集中モード」を設定すればよい。
これで「会議」などの「集中モード」が作成できる。
設定した「集中モード」を有効にするには、Face ID搭載機の場合は画面の右上隅から下にスワイプ、ホームボタン搭載機の場合は画面の下端から上にスワイプしてコントロールセンターを開く。[集中モード]をタップしてから、「オン」にしたい「会議」などの「集中モード」をタップすればよい。
長いURLを入力したら、途中の文字に誤りがあるのに気付いて、仕方ないのでバックスペースキー(左向きの五角形の内側にXが書かれたキー)を押して、間違った文字まで削除して入力し直している、という人も多いのではないだろうか。
あるいは、カーソルを移動するために間違った文字をタップするも、文字列が選択されたりポップアップメニューが表示されたりして、それをキャンセルしてからカーソルをドラッグする、といった面倒な操作をしている人も多そうだ。
筆者は、スマートフォンのキーボード入力が苦手で頻繁に入力をミスしてしまい、入力し直している。入力ミスに後で気付いても、それまで入力した文字を消去せずに、修正したい文字までカーソルを移動できるワザがある。
1. キーボードが表示されている状態で、[space]キーまたは[空白]キーを長押し 2. キーボードが灰色に変わったら、トラックパッドのように指でカーソルを動かして、目的の場所までカーソルを移動させて指を離す
上記の操作はiPhoneの標準キーボードで利用できる。GoogleのGboardのようなサードパーティー製キーボードでは通用しないことが多い。そのため、カーソル移動時のみ標準キーボードに切り替える、といった操作が必要になる点に注意してほしい。
この3つの小技を覚えれば、iPhoneがさらに使いやすくなるはず。早速、「背面タップ」と「集中モード」を設定しよう。
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