2025年10月14日に公式サポートが終了したWindows 10。Windows 11にアップグレードができない旧式PCのOSを入れ替え、継続利用したいと考える人が多数派を占めることが分かった。
2025年10月14日に「Windows 10」の公式サポートが終了した。更新プログラムが無償では提供されなくなり、そのまま使い続ければ脆弱(ぜいじゃく)性を悪用されるリスクが高まる。Microsoftが提供する有償の延長セキュリティ更新プログラム(ESU)などの対策を講じない限り、業務利用の継続は推奨されない。
「Windows 11」のシステム要件には「TPM 2.0」(TPM:Trusted Platform Module)の規格に準拠したセキュリティモジュールを搭載していることなど、アップグレード時の障壁になり得る点がある。アップグレードができないPCについては、OSを入れ替えるなど、延命策に関心を持つ人が多い。
リファービッシュ(再整備)製品に特化したマーケットプレイスBack Market Japanは、全国の20〜60代の男女1000人を対象に、Windows 10のサポート終了に伴う行動・意識調査を2025年9月に実施した。
調査では、Windows 11にアップグレードできないPCを所有している人のうち、すでに買い替えた人は22%、今後買い替える予定の人は15%だった。サポート終了をきっかけに3人に1人以上が新しいPCへの買い替えを決断していることになる。
一方でサポート終了後もWindows 11にアップグレードできないPCを使い続ける選択肢はある。例えば、Linuxディストリビューションの一つである「Ubuntu」や、LinuxをベースにしたGoogleのOS「ChromeOS Flex」に移行する方法がある。調査ではこの方法を「知っていた」と答えたのは27.7%だった。
調査では、UbuntuやChromeOS Flexへの移行によってPCを再利用できることを知った人の76.8%は「今のPCを使い続けたい」と回答し、OSの移行に前向きだった。Windows 10のサポート終了を機に、単にPCを買い替えるのではなく、再利用という選択が広がる可能性があることを示している。
Back Market JapanはPC再利用のニーズを踏まえ、UbuntuやChromeOS Flexのインストール手順をまとめた特設サイト「旧式PCの逆襲」を公開している。
Windows 10のサポート終了後にWindows 11非対応の旧式PCを使い続ける方法として、Back Market Japanは他OSに移行する選択肢の他、以下の選択肢を紹介している。
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