ソニービズネットワークスは、中小企業の情報システム部門を対象に実施した社内問い合わせ対応業務の実態調査の結果を発表した。それによると「問い合わせ対応によって戦略的業務の時間が不足している」と感じている担当者の割合は8割を超えていた。
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ソニービズネットワークスは2025年10月15日、情報システム部門の社内問い合わせ対応業務に関する調査結果を発表した。この調査は、従業員100人以上の中小企業の情報システム部門で社内の問い合わせ対応業務に携わる人を対象に実施し、108人から有効回答を得た。それによると、「問い合わせ対応で戦略的な業務に充てる時間が不足している」と感じている割合が8割を超えていた。
調査結果によると、情報システム部門に寄せられる1日当たりの平均問い合わせ件数は「10〜29件」が最も多く、29.6%。次いで「30〜49件」が23.1%、「10件未満」が19.4%、「50〜99件」が11.1%、「100件以上」が12.0%だった。こうした社内の問い合わせによって、戦略的業務(IT規格の準拠、セキュリティの強化、DXの推進など)を実施する時間が不足していると感じている担当者は84.3%だった。
また、72.3%が「過去に回答した内容と同様の問い合わせを週に1回以上受けている」と回答した。一方、「自身が不在のときに他メンバーが問い合わせ業務に対応できるかどうか」という設問について「8割程度は対応可能」と回答した人の割合は38.0%、「5割程度は対応可能」は23.1%、「全て対応できる」は22.2%だった。
社内の問い合わせ対応を効率化するために「AIチャットbotを導入したい」と回答した担当者の割合は82.5%。その理由には、「戦略的業務に充てる時間を増やしたい」(67.4%、複数回答)や「ナレッジを蓄積、共有したい」(48.3%)を挙げる人が多かった。
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