Windows 11の「使いにくい」を即解消。デスクトップに[PC]を、スタートに「コンパネ」を呼び戻す簡単テクニックTech TIPS

長年Windows 10を使ってきた人にとって、デスクトップから[PC]アイコン(旧:[マイコンピューター]アイコン)が消えたことや、[スタート]メニューの大幅なデザイン変更は、作業効率を下がる要因になりがちだ。そこで本Tech TIPSでは、デスクトップの象徴である[PC]アイコンを復活させる方法や、[スタート]メニューに「コントロールパネル」などのよく使う項目を追加する設定方法を紹介する。

» 2025年10月31日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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対象:Windows 11


[スタート]メニューのカスタマイズで自分好みのWindows 11にする [スタート]メニューのカスタマイズで自分好みのWindows 11にする
長年Windows 10を使ってきた人にとって、デスクトップから[PC]アイコン(旧:[マイコンピューター]アイコン)が消えたことや、[スタート]メニューの大幅なデザイン変更は、作業効率を下がる要因になりがちだ。そこで本Tech TIPSでは、デスクトップの象徴である[PC]アイコンを復活させる方法や、[スタート]メニューに「コントロールパネル」などのよく使う項目を追加する設定方法を紹介する。

 Windows 10のサポートが終了してWindows 11へ移行したことで、新しいデザインに戸惑っているユーザーは少なくないだろう。特に、長年Windows 10を使ってきた人にとって、デスクトップから[PC]アイコン(旧:[マイコンピューター]アイコン)が消えたことや、[スタート]メニューの大幅なデザイン変更は、作業効率を下がる要因になりがちだ。

 しかし、Windows 11は自分好みにカスタマイズできる自由度が意外と高い。そこで本Tech TIPSでは、デスクトップの象徴である[PC]アイコンを復活させる方法や、[スタート]メニューに「コントロールパネル」などのよく使う項目を追加する設定方法を紹介する。これだけでも、Windows 11は格段に使いやすくなるはずだ。

デスクトップに[PC]アイコンを復活させる

 Windows 11のデフォルトのデスクトップは、左上に[ごみ箱]アイコンと[Microsoft Edge]のショートカットアイコン、下側にタスクバーが表示されただけのシンプルなデザインとなっている。目的のフォルダを開きたい場合は、タスクバーにピン留めされているエクスプローラーを起動しなければならず面倒である。やはり、すぐにストレージにアクセスできる[PC]アイコンがデスクトップにあると便利だ。

 そこで、デスクトップに[PC]アイコンを表示する手順を紹介しよう。

■操作手順

  1. [スタート]ボタンを右クリックして、表示されたクイックアクセスメニューで[設定]を選択する
  2. 左ペインで[個人用設定]を選択し、右ペインの[テーマ]をクリックする
  3. 「関連設定」欄の[デスクトップアイコンの設定]をクリックする
  4. [デスクトップアイコンの設定]ダイアログが開くので、「デスクトップアイコン」欄の[PC]アイコンに当たる「コンピューター」にチェックを入れる
  5. [適用]または[OK]ボタンをクリックする

 これで、[PC]アイコンがデスクトップに復活する。

 [デスクトップアイコンの設定]ダイアログでは、他に「ネットワーク」や「コントロールパネル」などにチェックを入れて、これらをデスクトップに表示することも可能だ。

デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(1) デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(1)
[スタート]ボタンを右クリックして、表示されたクイックアクセスメニューで[設定]を選択する。
デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(2) デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(2)
「設定」アプリが起動するので、左ペインで[個人用設定]を選択したら、右ペインで[テーマ]を選択する。
デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(3) デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(3)
「テーマ」画面が開くので、「関連設定」欄の[デスクトップアイコンの設定]をクリックする。
デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(4) デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(4)
[デスクトップアイコンの設定]ダイアログが開くので、「デスクトップアイコン」欄の「コンピューター」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックする。
デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(5) デスクトップに[PC]アイコンを復活させる(5)
デスクトップに[PC]アイコンが表示されるようになる。この[PC]アイコンをダブルクリックすると、エクスプローラーが「PC」を開いた状態で起動する。

[スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する

 Windows 11では、Windows 10からさらに「コントロールパネル」から「設定」アプリにシステム設定の項目の移動が進んでいる。それでも、「コントロールパネル」へのアクセスが不要になったわけではない。例えば、「バックアップと復元」などは、いまだに「コントロールパネル」からしか呼び出すことができないからだ。

 しかし、Windows 11では、「コントロールパネル」へのアクセスが面倒になっており、[スタート]メニューの「すべて」画面で[Windowsツール]を選択、そこから「コントロールパネル」を開く必要がある。タスクバーにある検索入力ボックスに「cont」などと入力して起動した方が素早く開けるくらいだ。

 「コントロールパネル」などの頻繁に使う設定機能は、[スタート]メニューにピン留めしておくとよい。

■操作手順

  1. タスクバーにある検索入力ボックスでピン留めしたい機能名を入力する
  2. 検索結果の[スタートにピン留めする]をクリックする

 Windows 11 2025 Update(バージョン25H2)では、[スタートにピン留めする]を表示するには、[開く]の下にある[v]をクリックして展開する必要がある点に注意してほしい。

[スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(1) [スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(1)
タスクバーにある検索入力ボックスでピン留めしたい機能名を入力する。例えば、「コントロールパネル」を[スタート]メニューに追加したい場合は、「cont」と入力すればよい。検索結果に「コントロールパネル」が表示されるので、[開く]の下にある[v]をクリックして展開する(2025 Updateの場合)。
[スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(2) [スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(2)
[スタートにピン留めする]をクリックする。
[スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(3) [スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(3)
[スタート]メニューの「ピン留め済み」欄に「コントロールパネル」が追加される。

 「コントロールパネル」は「cont」、「ディスククリーンアップ」は「dhi」で検索可能だ。ただし、この方法では「コントロールパネル」内にある設定項目はピン留めできないので、常にピン留めした「コントロールパネル」から呼び出す必要がある。「コントロールパネル」内の項目を[スタート]メニューに追加したい場合は、「コントロールパネル」を開いてピン留めしたい項目を右クリックして、[スタートにピン留め]を選択するとよい。ただし、全ての項目がピン留めできるわけでない点に注意してほしい。

 これで[スタート]メニューの「ピン留め済み」に「コントロールパネル」などが表示されるようになる。ただし、「ピン留め済み」の項目が多いと、「次のページ」をクリックしないと表示されず、頻繁に呼び出す場合は少し不便だ。

 そのような場合は、2ページ目以降の項目のアイコンを上側にドラッグすると、1ページ目に移動できる。

ピン留めしたアイコンを1ページ目に移動する ピン留めしたアイコンを1ページ目に移動する
ピン留め済みした項目が多いと、2ページ目に追加されることがある。よく使う項目の場合、アイコンを上側にドラッグして1ページ目に移動するとよい。

[スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する

 [ダウンロード]フォルダや[ドキュメント]フォルダなど、頻繁に開くことがあるフォルダは、[スタート]メニューの[電源ボタン]アイコンの横に、それらを開くためのアイコンを表示させると便利だ。

■操作手順

  1. 「設定」アプリを起動し、[個人用設定]−[スタート]−[フォルダー]を選択する
  2. フォルダー」画面で[電源ボタン]アイコンの横に表示させたい項目のスイッチを「オン」にする

[スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(1) [スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(1)
「設定」アプリを起動し、左ペインで[個人用設定]を選択したら、右ペインで[スタート]をクリックする。
[スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(2) [スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(2)
「スタート」画面の一番下にある[フォルダー]をクリックする。
[スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(3) [スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(3)
「フォルダー」画面が開いたら、[スタート]メニューに表示したい項目のスイッチを「オン」にする。
[スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(4) [スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(4)
[スタート]メニューの[電源ボタン]アイコンの左側にスイッチを「オン」にした項目のアイコンが追加される。このアイコンをクリックすると、「設定」アプリが起動したり、[ダウンロード]フォルダなどが開いた状態でエクスプローラーが起動したりするようになる。

 ここでは、以下の項目のスイッチを「オン」にしておくと便利だ。

  • 設定:「設定」アプリへのアクセスが早くなる
  • エクスプローラー:エクスプローラーを即座に開けるようになる
  • ドキュメント/ダウンロード:頻繁にアクセスするフォルダがすぐに開けるようになる
  • ネットワーク:ネットワーク設定や共有フォルダへのアクセスに便利

 ここで取り上げた設定は、Windows 11のパフォーマンスを向上させるものではないが、日々の操作における「ストレス」や「無駄な時間」を大幅に削減できるものだ。[PC]アイコンを復活させ、[スタート]メニューを最適化すれば、Windows 11は格段に使いやすくなるだろう。

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