エンジニアがAI時代を生きのこるために必要な「技術力」と「仕事力」。自分で負荷をかけねばならない「ホワイト社会」で、どのようにこの2つの力を獲得すればいいのか、具体的な行動指針を「きのこる先生」が提示する。
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こんにちは、「きのこる先生」です。今回は「成長が自己責任になった令和をきみたちはどう生きるか」の続きです。
前回は、以下のようなことをお話ししました。
ということで、2025年に現役でエンジニアをしている皆さんに「ボーッとしてるとやばくない?」という問題提起をさせてもらいました。
でもまあ、ソフトウェアエンジニアが「ボーッとしてるとやばい」のはいまに始まったことではありません。移り変わりの速いIT業界では、現状維持は実質的に後退を意味します。生成AIの登場で変化の速度はちょっと(だいぶ?)上がりましたが、エンジニアとしてやるべきなのは、やっぱり「いまの技術を磨き、新しい技術を学ぶ」ことです。
今回は、そんな時代を生きのこるために、「技術力」と「仕事力」を上げていこうよ、という話をします。
今回もアイティメディア従業員提供のきのこたちが、無駄に記事を盛り上げます。1番バッターは、DEプロダクト部のN・Mさん。「高尾山に登山したときに撮りました」とのこと。登山の間中ずっときのこを探してくれたらしく、30枚以上の写真を提供してくれました。前回お話しした通り、生成AIはどんどんコーディングスキルを伸ばし、若い人は年々基礎スキルを高めています。
そんな状況で「いま」現役のエンジニアはどうしたらいいのでしょう? 令和のラッダイト運動でも起こしてAIと戦う? エンジニアは終わったと見切りをつけて転職する?
菌類、実は現状そんなに悲観していません。現役エンジニアにとって、いまはむしろチャンスに恵まれた時代だと思っています。
技術は常に進歩してきました。それはソフトウェア開発でも例外ではありません。思い出してみてください、クラウドインフラの登場、仮想化やコンテナ化の流れ、Webアプリケーションフレームワークの普及など、「ゲームチェンジャー」と呼ばれる新技術の登場を、キャリアの中で一つや二つは経験しているでしょう。AIによるソフトウェア開発の変革もその一つですから、粛々と習得して生産性を向上させればいいのです。
ゲームチェンジャーによる転換期に現役エンジニアでいることは、その「前」の知識と経験があり、それを生かして「後」をリードする立場だと言えます。つまりわれわれは、「コードを手で書いた実務経験がある最後の世代」であり、「AIがコードを書くようになった最初の世代」なのです。
実際にプロダクションコードを手で書き、テストし、デプロイして運用するという経験は、これからキャリアを積んでいくAIネイティブ世代のエンジニアには得難い経験です。特に最近は「AIが生成したコードの1行まで責任を持つべし」という意見が高まっていますから、本番環境で動くコードを書いた経験は大きな武器になるはずです。
また、AIによるコーディングツールは数週間や数カ月という短いサイクルで「覇権」が変わるエキサイティングなフェーズです。さまざまなツールを活用して生産性を上げ、新しい開発プロセスを作っていく役割も要求されるでしょう。
いままでの経験は大きな武器になり、新しい開発プロセスを開拓するフロンティアでもある。チャンスの山を感じませんか?
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