LastPassは、同社ユーザーを標的としたアクティブなフィッシングキャンペーンについて注意喚起した。同社のメンテナンスに伴う「Vault」のバックアップを24時間以内に促す偽メールが確認されているという。
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パスワード管理サービスを提供するLastPassは2026年1月20日(米国時間)、同社の「Threat Intelligence, Mitigation and Escalations」(TIME)チームが、ユーザーを狙ったフィッシングキャンペーンを検知したことを発表した。
確認されたフィッシングメールは、複数の送信元アドレスや件名を用い、「LastPassがメンテナンスを実施する予定だ」としてユーザーに対して24時間以内に「Vault」(パスワードなどの機密情報を保管する領域)をバックアップするよう促す内容になっている。
同社は、「LastPassが顧客に対して24時間以内にVaultのバックアップを求めることはない」と明言した。受信者に緊急性を感じさせて行動を促す、悪意ある攻撃者による試みであり、典型的なソーシャルエンジニアリングやフィッシングメールの手法だという。
確認されたメールの本文には、Vaultのバックアップを作成できると称するサイトへのリンクが含まれている。だが、このリンクはフィッシングサイトに誘導するものだ。
同社の調査によると、リンクをクリックすると、まず「group-content-gen2.s3.eu-west-3.amazonaws[.]com/5yaVgx51ZzGf」でホストされているサイトに誘導され、その後「mail-lastpass[.]com」にリダイレクトされる仕組みになっていたという。
このキャンペーンが米国の連休中に開始された点について、同社は「スタッフが少ない状況を狙い、検知や対応を遅らせようとする、攻撃者の一般的な戦術だ」と分析している。
LastPassは、従業員がユーザーのマスターパスワードを尋ねることは決してないとして、改めて注意を喚起している。
同社は、サードパーティーのパートナーと連携し、今回確認された悪意のあるドメインをできるだけ早く停止させるよう取り組んでいるという。
併せて、不審なメールを受け取った場合は適切な予防措置を講じるとともに、本物かどうかが不明な場合は「abuse@lastpass.com」に報告するよう呼び掛けている。
今回のキャンペーンに関連して、以下のURLや送信元情報が確認されている。
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