Windows向けのPython install manager 26.0が公開された。Pythonパッケージが提供するコマンドラインツールを使いやすくする新機能が追加されるなど、着実に進化している本ツールを紹介する。
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2026年2月23日、WindowsでPythonのインストールを管理するツールの新バージョンである「Python install manager 26.0」がリリースされた。
Python install managerは、WindowsでPythonの特定バージョンのインストールやアンインストールなどを管理するための公式のツール。python.orgでは従来の実行形式(.exe)のインストーラーも配布されているが、Python 3.16以降ではこれらの配布は行われない予定であり、Python install managerへの移行が推奨されている。なお、Python install managerはMicrosoft Store、winget、python.orgなどから入手、インストールできる。このツールを既に使っているのであれば、自動的に最新版へアップデートされるので、通常は再インストールの必要はない。
Python install manager 26.0で追加された大きな機能の一つが「entry_points.txtを参照した、コマンド用のグローバルショートカット実行ファイルの生成」である。手短に紹介しよう。
Pythonパッケージの中には、インストール後にコマンドラインから使えるコマンド(例:pip)を提供するものがある。ただし、そうしたコマンドは通常、実行ファイルや起動用スクリプトの場所が環境変数PATHに含まれていないと呼び出せない。Windowsでは、このPATH設定がユーザーや環境ごとに異なり、コマンドの実行に失敗する原因になりやすい。
そこでPython install manager 26.0では、インストール済みパッケージのentry_points.txtを参照し、それらのコマンドに対応するグローバルなショートカット実行ファイルを生成するようになった。筆者が調べたところでは、ショートカットは「%LOCALAPPDATA%\Python\bin」ディレクトリに作成される。
Python install managerの初回起動時にはこのディレクトリを環境変数PATHに追加するかどうかが問い合わせられるので、各種パッケージが提供するコマンドラインツールを使いたいのであれば、これを環境変数PATHに追加するようにしよう。
ただし、ショートカットが生成されるのはPython install managerがインストールを行ったタイミングだけである点には注意が必要だ。pipなどでパッケージをインストールするだけではショートカットが生成されないかもしれない。その場合、パッケージのインストール後に「py install --refresh」を実行することで、各種のパッケージのentry_points.txtを参照して、ショートカットを生成できる。
どうも。HPかわさきです。
「グローバルショートカットって?」となる人もいらっしゃるかもしれません。でも、新しいPCにPythonをインストールしたけれど、環境変数PATHを設定していないので、pipコマンドを使えないなんて事態に遭遇したことはありませんか? 筆者はいつもです。というか、Windows環境ではグローバルにpipコマンドを使うことはなくて、だいたい「py -m pip」と入力しています。
このような状況に対する解決策として、グローバルなショートカットが生成されるようになりました。要するにパッケージが用意してくれているのに、コマンドラインからツールを呼び出せないことがよくある、という状況を改善してくれるのがグローバルなショートカットというわけです。ただし、ショートカットが生成されるタイミングについては、上でも述べているように要注意です。
仮想環境を構築して、その中でパッケージをインストールするのであれば、あまり関係ない話ではあるかもしれません。
その他の変更点としては次のようなことがある。
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