今回は、正規表現の入力、テストを支援するQuickRExプラグイン、ログ出力コードの入力を支援するLog4E、プロパティファイルの入力を支援するCrossJPropEditorをご紹介します。
正規表現は、文字列のパターンを表現する表記法で、入力値の検証や、文字列の検索・置換等で利用することができます。Java開発においては、Strutsのバリデータ等で利用されています。正規表現は便利なのですが、構文が特殊なため、初心者には分かりにくいという欠点があります。正規表現の入力を支援するQuickRExを利用すると、正規表現の入力が簡単になります。
■特長
QuickRExは次のような特長を持ちます。
・補完機能
Javaコードの補完と同じような感覚で正規表現の補完を行うことができます。
・正規表現のテスト
テストコードを書いてプログラムを走らせなくてもダイアログ上で正規表現のテストを行うことができます。
・複数の正規表現に対応
JDK 1.4の正規表現とJakarta OROのPerl正規表現とAwk正規表現に対応しています。
■入手方法
下記のアップデートサイトからインストールします。
[ヘルプ]→[ソフトウェア更新]→[検索とインストール]→[インストールする新規フィーチャーを検索]→[新規リモート・サイト]を選択し以下のように入力します。
名前 | QuickREx |
URL | http://www.bastian-bergerhoff.com/eclipse/features/ |
[検索に含めるサイト]のツリーでQuickRExの下のQuickRExを選択しプラグインをインストールします。
■使い方
[ウィンドウ]→[ビューの表示]→[その他]からQuickRExフォルダの下の[QuickREx]を選択します。すると、QuickRExビューが表示されます。
[Regular Expression]欄に正規表現を入れ、[Test-Text]欄に試したいテキストを入力します。すると、マッチした部分が緑色で表示されます。グループ(正規表現の()の中でマッチする部分)が存在する場合には、グループにマッチした部分が太字で表示されます。GroupsのNextボタンを押すと、ほかのグループを見ることができます。ほかにマッチした部分がある場合は、MatchesのNextボタンを押すと次のマッチを見ることができます。
Javaエディタを開いた状態にしておき、JCopyボタンを押すと、入力した正規表現をJavaエディタ上にコピーすることができます。
[Regular Expression]欄では、[Ctrl]+[Space]により、正規表現を選択して入力することができます。選択できる正規表現の各補足説明も見ることができます。
QuickRExは、デフォルトではJDK 1.4の正規表現が利用されます。他の正規表現を利用したい場合は、QuickRExビューのメニュー(ビューの右上の▼マーク)から正規表現を選択してください。
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