今回は、データベースのモデリングを行うClayプラグイン、テーブルの閲覧、編集、SQLの実行をサポートするDbEditプラグイン、データベースに定義したテーブル情報からHibernateに必要なファイルやEJBを生成するMiddlegenIDEを紹介します。いずれもデータベースをEclipseから利用する際に便利なプラグインです。ぜひお試しください。
Clayプラグインはアッズリーにより開発されているデータベースのモデリングを行うためのプラグインです。Clayプラグインには、無償のCore Editionと有償のPro Editionの2つがあります。DDLの生成などの高度な機能を持ったデータベースのモデリングツールは一般的に高価ですが、Core Editionを利用するとオープンソース用のデータベースの設計であれば無償で利用することができます。Pro Editionは有償になりますが、商用のデータベースに対応したり、ドキュメント生成/印刷等を提供するなど、より高機能になっています。
■特長
・ビジュアルなUIによる直感的な操作
データベースの構造をグラフィカルに表示することができ、テーブルと外部キー接続を簡単に追加、確認することができます。Clayを利用するとEclipse上で直感的なータベースの設計ができるようになります。また、データベースモデルの保存時にモデルが検証されモデルに問題があれば、画面上で確認することもできます。
・DDLの生成
作成したデータベースモデルからさまざまなRDBMSに対応したDDLを生成することができます。Core Editionでは、下記のデータベースに対応したDDLを生成することができます。
有償のPro Editionでは上記のデータベースに加えて下記のデータベースにも対応しています。
・リバースエンジニアリング
データベース内にすでにテーブルが存在する場合、データベース内のテーブルからデータベースモデルを取得することができます。既存のシステムに対して、データベースモデルを調べたい場合や、モデルを変更したい場合に便利です。
・HTMLドキュメントの出力/ダイアグラムの出力/印刷
この機能は、有償版のPro Editionのみの機能となりますが、データベース定義書をHTMLで出力する機能と、ダイアグラムを画像として出力する印刷する機能があります。
■入手方法
アッズリーの下記のサイトからダウンロードします。
ダウンロードしたjarファイルをeclipseのインストールディレクトリで解凍すればインストールは終了です。Clayプラグインを動作させるには、GEFが必要なので、http://www.eclipse.org/gef/のdownloadのリンクからGET-runtime-3.0.x.zipをダウンロードしてインストールしておきます。
■使い方
[ファイル]→[その他]→[Database Modeling/Azzurri Clay Data Design Diagram]を選択し、表示されたダイアログでファイル名とSQL方言(データベースのタイプ)を入力します。すると、データベースのモデリングを行う画面になります(図1)。
ダイヤグラムの左のアイコンを選択して、テーブルの追加(図2)や外部キーの参照などを追加(図3)してデータベースのモデリングを行います。
また、ダイヤグラムのビューで右クリックして「リバースエンジニアリング」を選択すると、データベース中のモデルをダイヤグラム上に表示することができます。
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