コンサルが明かす、「今すぐ得するOracle Database Cloud Serviceの使い方」:豊富なオプション機能を従量課金で使えるメリットを生かすには!?(1/3 ページ)
Oracle Databaseの豊富なオプション機能を従量課金で使えるOracle Database Cloud Serviceは、データベース基盤のアップグレードや機能拡張の際の検証環境をはじめ、さまざまな用途で今すぐにメリットをもたらす。日本オラクルのコンサルタントが活用ノウハウを明かす。[パブリッククラウド][Oracle Cloud]
Enterprise Editionの豊富なオプション機能を従量課金で使えるのはOracle Database Cloud Serviceだけ!
今日、企業におけるパブリッククラウドの活用は業界/業種を問わず拡大を続けている。ただし、導入済みの企業でも、その適用領域は情報系サービスが主であり、基幹系業務やサービスでのクラウド活用はまだそれほど進んでいないようだ。また、パブリッククラウドは全く手つかずという企業も少なくない。その理由を、「パブリッククラウドに対する理解が、まだ十分に浸透していないから」と考えているのは、日本オラクルの有滝永氏(コンサルティングサービス事業統括 クラウド・テクノロジーコンサルティング統括本部 DBソリューション部 シニアプリンシパルコンサルタント)だ。ここでは有滝氏の解説により、パブリッククラウドが持つ利点、さらにOracle DatabaseをPaaS(Platform as a Service)として提供する「Oracle Database Cloud Service」ならではのメリットを、企業が今すぐに享受するための“賢い活用法”を紹介する。
※本記事は、2015年12月に開催されたOracle Cloud Days Tokyoにおける有滝氏の講演の内容を基に構成しています
現在、パブリッククラウドの導入に二の足を踏んでいる企業が挙げる最大の理由の1つは「セキュリティ」だろう。この懸念は、従来のクラウドサービスに関しては納得できる面もあるが、「Oracle Database Cloud Serviceに関しては正しくない」と有滝氏は指摘する。
「実はOracle Database Cloud Serviceを利用されているお客さまの中には、導入理由として『セキュリティの強化』を挙げるケースが少なくありません。なぜなら、Oracle Database Cloud Serviceは全てのデータが自動的に暗号化され、お客さま自身でデータへの厳密なアクセスコントロールを行えるからです。
また、中には『まだパブリッククラウドの必要性を感じない』という声も聞かれますが、これもOracle Database Cloud Serviceがもたらすメリットを正しく理解されていないからだと推察されます。より多くのお客さまに今すぐ利便性を享受していただくために、私たち自身、活用法やメリットを積極的にお伝えしていく必要があると痛切に感じています」(有滝氏)
それでは、Oracle Database Cloud Serviceを使うことで今すぐ得られるメリットには、具体的にどのようなものがあるのか? その最大の1つは、「Oracle Databaseの豊富なオプション機能を利用できること」だ。
ご存じの通り、Oracle Databaseのオプション機能はEnterprise Edition向けに提供されているものがほとんどである。Oracle Database Standard Editionを利用している場合、使いたいオプション機能があれば、まずEnterprise Editionにアップグレードしなければならない。このアップグレードの手間やコストが足かせとなり、オプション機能の導入に踏み切れないというケースが少なくないようだ。
Oracle Database Cloud Serviceを使えば、この悩みは一挙に解消される。なぜならば、Enterprise Edition向けのオプション機能を、初期費用なしの従量課金ですぐに利用でき、気軽に試すことが可能だからだ。「自社に必要なオプション機能を利用しつつ、初期コストを抑えてスモールスタートしたい」といったケースや、「オプション機能の有用性を確認するための評価環境として使いたい」といったケースに、Oracle Database Cloud Serviceは最適なのである。
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