運用工数を15分の1に削減! パナソニックISが実践するOracle Exadataとマルチテナントを活用した大規模DB統合のアプローチ:8システム/5人の運用体制が170システム/7人に(4/5 ページ)
パナソニックグループのIT中核会社として同グループのIT企画/運用を主導するパナソニック インフォメーションシステムズは、Oracle Exadataを利用してグループ内のデータベース環境を統合。さらにOracle Database 12cのマルチテナント機能を活用し、集約率と運用管理性の大幅向上を果たした。同社が採ったアプローチと効果を紹介する。[プライベートクラウド/データベース統合][Engineered System][Oracle Mutitenant]
DBAの専任チームを組織化し、安定したインフラサービスの提供体制を構築
データベース基盤運用の効率化や安定化には、DBAによる専任チームを組織化したことも大きく寄与している。
専任チームを組織化する以前は、それぞれのアプリケーション担当者がデータベースを含むインフラの調達や環境構築、運用、開発の全てを担当しており、これが運用品質の低下を招く一因となっていた。その状況を改善するために、DBAから成る専任チームを作り、統一/統合化されたインフラを構築/運用し、安定したインフラサービスの提供と効率的な運用が行える体制を構築したのである。
片岡氏は、DBAの専任チームにより統合基盤を安定的に運用していくうえでの肝として、アプリケーション担当者と定期的に課題共有の場(定例会)を設けることのほかに、いくつかのポイントを挙げる。
「安定的に運用するためのポイントの1つは、DBAチームのメンバーが製品の機能や特性を正しく理解することです。これがなければ安定運用は望めませんので、セミナーに参加するなどして常に情報収集する必要があります。
2つ目は、チームのメンバーを頻繁に入れ替えないことです。メンバーが育ってくるとアプリケーション部隊から引き抜きを受けることがありますが、統合基盤を維持していくには専任チームとして一定の人数が必要です。
3つ目は諦めないことです。例えば、データベースがダウンしてしまった場合は、その原因をトコトンまで調べるのです。メンバー全員が納得するまで調べて、それでもダメなら運用で回避します。こうした活動を継続的に行っていかないと、基盤の安定度は瞬く間に下がっていきます」(片岡氏)
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年9月9日