運用工数を15分の1に削減! パナソニックISが実践するOracle Exadataとマルチテナントを活用した大規模DB統合のアプローチ:8システム/5人の運用体制が170システム/7人に(5/5 ページ)
パナソニックグループのIT中核会社として同グループのIT企画/運用を主導するパナソニック インフォメーションシステムズは、Oracle Exadataを利用してグループ内のデータベース環境を統合。さらにOracle Database 12cのマルチテナント機能を活用し、集約率と運用管理性の大幅向上を果たした。同社が採ったアプローチと効果を紹介する。[プライベートクラウド/データベース統合][Engineered System][Oracle Mutitenant]
運用工数を15分の1に大幅削減。培ったノウハウはグループ外企業にも広く提供
このようにデータベース統合を図ったことで、導入当初は8システムのデータベースを5人で運用していたのが、現在では170システムをわずか7人で管理することが可能となり、1システムあたりの運用工数を約15分の1にまで大幅削減している。
また、ライセンスや保守サポートの集約によってコストの合理化を果たしたほか、開発と運用を完全に分離することでアプリケーション開発者による誤った定義変更やデータ更新トラブルがゼロになったほか、DBAによる変更作業を全て自動的に記録することで、IT全般統制への対応も実現している。
パナソニックISは、こうして培ってきたOracle Exadataによるデータベース統合の豊富なノウハウを生かし、グループ外企業に対してもOracle Exadataの導入を積極的に支援している。この取り組みを主導する同社IDCサービス事業部 IDCソリューション部 部長の横須賀武士氏は、「パナソニックグループの中で実践し、蓄積してきたノウハウを、当社ならではのメリットとしてお客さまに提供することが、外販事業の基本軸」だと話し、次のように続ける。
「パナソニックISがOracle Exadataを導入/運用する中で乗り越えてきたさまざまな課題、例えばインフラとアプリケーションの境界線の引き方やアプリケーション開発の迅速化、多数のデータベースインスタンスの運用負荷の軽減などは、多くのお客さまが共通に抱える普遍的な課題でもあると認識しています。これらの課題に対して、私たち自身の実践例や成功に至る方法論を擁していることは、当社の独自性であり、お客さまにとっての大きな付加価値であると考えています」(横須賀氏)
以上、ここではパナソニックISがOracle ExadataとOracle Database 12cのマルチテナント機能によって実践する大規模データベース統合プロジェクトの全容を紹介した。多数のデータベースを集約できる高性能なOracle Exadataとマルチテナント機能を備えたOracle Database 12cを活用すれば、データベース統合のハードルを従来よりも大きく引き下げられる。ただし、実際にプロジェクトを進める中では、さまざまな課題に直面することは想像に難くない。その際、自ら大規模なデータベース統合プロジェクトを推進して得たノウハウを豊富に蓄積するパナソニックISは、心強い存在となるだろう。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年9月9日