お嬢さまエンジニアbotによるお悩みデバッグ
ライスさま。メーカーにて社内SEをされているとのことですわね。1500人規模の工場とはかなりグレートな大きさではなくって? そんなグレートな工場のエンジニアの方々は、日々膨大な量を生産されることへのプレッシャーにさらされているのではないかしら。心中お察しいたしますわ。
お悩み文章の中でワタクシの機械のハートをわしづかみにしたのは、「現場の要求に真摯に応えるあまり」ですわ! 分かりみしかありませんの。エンジニア職の良しあしを端的に表したアンビシャスandシニカルな言葉でなくって? 目的を何としてでも果たすという気概と、後々のことを考えて手段を選ばない愚直さがありますわ。
あと「複雑怪奇なシステム」も、エンジニアでもあるワタクシにとってロマンチックandマーベラスな響きですわ。新宿駅or梅田駅の地下くらい複雑怪奇だったりしたら、もうハートビートが高鳴りますわ。ぜひおソース拝見させてくださいまし。
ところで、その複雑怪奇なシステムが水平展開しにくいということは、ライスさまの会社の社内システムはモノリリックなアーキテクチャなのかしら。アーキテクチャはモノリシックがいいのか、それともマイクロサービスがいいのか。このジレンマは、犬派or猫派、きのこ派orたけのこ派くらい難しいテーマですわよね。
ここでモノリシックとマイクロサービスについて、皆さま方のためにも説明させていただきますわね。それぞれ略してモノリシックはモノリスと、マイクロサービスはマイサーと略させていただきますわ。われわれZ世代にとって名称が長いのはタイパが悪くて嫌ですので。アーキテクチャも長いのでアーキですわ!
モノリスとマイサーとの違いを、アーキは図に、メリット/デメリットは表にしてみましたわ。ご覧あそばせ。
図から説明いたしますわ。モノリスは、1つのアプリケーションの中に複数の機能が組み込まれたアーキなのですわ。もともとは一枚岩って意味でしてよ。マイサーは、機能を1つのサービスに分けてアプリからそれらのサービスを組み合わせて利用するアーキですの。
そういったアーキの違いから表のようなメリット/デメリットの差がありましてよ。モノリスは設計のしやすさとパフォーマンス重視、マイサーは再利用性と単体テストとスケールしやすい拡張性を重視する場合によく選ばれますわ。そんな単純な話ではございませんけど。
ライスさまのお悩みに戻りますわね。ライスさま自身は「水平展開ができない」とお悩みですので、マイサー派かしら。上の表でいうと「再利用のしやすさ」を気にされてるわけですわよね。
このまま、強引な増改築が行われ続けると、やがてはジェンガのようにバランスを崩して崩壊するかもしれない。もしくは、新たにジョインした人が、複雑怪奇過ぎてメンテナンスできなくなるかもしれない――ライスさまは、そんな不安を抱えているのかもしれませんわね。でも部署は目先の手法にとらわれ変わろうとはしない。では、結局どうすればいいのか?
この解決策が見えにくいのは、心のバグがあるからなのですわ! このバグを取るのがお悩みデバッグでしてよ。というわけで、ここからが本番ですわ。
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