やりたいことにチャレンジでき、安心、安全も確保されている環境でキャリアを育む、日立ソリューションズのエンジニアたち:自社の事業を伸ばす立場に立ったことで、視野が広がり成長できた
エンジニアとしてキャリアをスタートし、新規事業の立ち上げやサービスの事業化へ――エンジニアたちの挑戦を後押ししたのは、日立ソリューションズのチャレンジを推奨する社風と、組織の垣根を越えて社員同士が支援し合う文化だった。
多様な製品やサービスを駆使しながら、お客さまにおけるイノベーションの実現を支援
情報システムの企画、構築、サポートや企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進支援、先進技術を使ったソリューション提案など、日立グループの一員として、デジタル事業を幅広く展開する日立ソリューションズ。関連会社を含めると1万3000人以上の社員を有し、国内はもとより海外にも数多くの拠点を構える同社では、ソリューション領域ごとに事業部を設け、それぞれのエリアで国内屈指のスキルを持つエンジニアたちが日々業務に当たっている。
その中の一つである「ビジネスイノベーション事業部」は、その名の通りデジタルの活用で、お客さまにおけるイノベーションの実現をミッションに掲げる。主に「デジタルマーケティング事業」「DXP(Digital Experience Platform)関連事業」および「クラウド関連事業」の3分野でイノベーションの支援に当たっており、さまざまな業種、業態向けに事業を展開している。
同事業部の組織は、扱う技術や製品、サービスごとに本部が分かれている。中でもSaaS(Software as a Service)やパッケージを使ったソリューションを主に展開する「デジタルインサイト・サービス本部」では、国内外の先進的な製品やサービスを活用しながらさまざまな業界の企業や組織のDXを支援しており、大きな成果を上げている。
「お客さまのDXを推進したり、経営の困りごとを解決したりするために、国内外の先進的な製品やサービスをうまく使いながらお手伝いするのが私たちのミッションです。現在さまざまな製品やサービスを扱っていますが、その中でも私のグループでは米国のベンダーが提供するSaaS型のサービスマネジメント製品を扱っています」
こう語るのは、同本部 デジタルインサイト・サービス第2部で現在グループマネージャ(課長)を務める白石裕美氏。また同本部を構成するもう1つのグループであるデジタルインサイト・サービス第1部では、主にデータ利活用に関する製品やサービスを使ったソリューションを展開している。
デジタルインサイト・サービス第1部でグループマネージャ(課長)を務める鈴木陵介氏は、その業務内容について「さまざまなBI(ビジネスインテリジェンス)製品やDWH(データウェアハウス)製品を駆使しながら、お客さまのデータ利活用に関する取り組みを支援するのが主なミッションです。単独でお客さまを支援することもあれば、白石のグループや他のグループと連携しながら、お客さまのニーズにマッチしたデータ利活用のソリューションを提案しています」と説明する。
エンジニア出身者でありながら新事業立ち上げに挑戦
白石氏は入社後、通信系企業の基幹システムの上流SEを務め、情報漏えい防止ソリューション「秘文」の製品サポート部門に異動してサポート業務に従事していたが、やがてキャリアの大きな転機を迎えることになる。
「米国支社から商材の紹介があり、上司から『事業化を検討してみないか』と声を掛けていただきました。事業化の可能性を探る中で、当時はなかなか日本になかった『サービスマネジメント』『プラットフォーム』という概念に感銘を受け、新事業を本格的に立ち上げることになりました」(白石氏)
それまでもっぱら技術職に従事してきた白石氏にとって、新事業を一から企画して立ち上げるのは全く未知の経験であり、大きなやりがいを感じると同時に、当初は分からないことだらけで苦労も多かったという。しかし社内のさまざまな部署の人々がサポートしてくれたおかげで新事業は無事軌道に乗り、日本初のパートナー企業として現在では国内トップクラスの実績を誇るまでになった。
「上司にいろいろサポートしてもらっただけでなく、社内の営業部門や調達部門、法務部門などさまざまな部署の方々が快く協力してくれたおかげで、何とか新事業を立ち上げることができました。このように組織の垣根を越えて互いにオープンにコミュニケーションをとり、協力し合える文化を持っている点は、日立ソリューションズの強みの一つだと思います」(白石氏)
また、異なる事業部の先輩社員からさまざまなアドバイスがもらえたことも大きな励みになったという。例えば、社内の吹奏楽団を通じて知り合った女性社員の先輩から、探している情報に詳しい人を紹介してもらったり、社内外の勉強会や女性活躍支援の活動に誘ってもらったりなど、いろいろな面で支えてもらってきたという。
「そうした先輩方の活躍や同僚のおかげで、性別による働きにくさを感じたことはありません。実際に女性の部長や本部長もいますし、私は出産も経験しているのですが、育休や時短勤務といった制度も存分に活用させてもらいました。こうして先輩に面倒を見てもらった分、これからは私自身が後輩の社員を積極的にサポートしていきたいと考えています」(白石氏)
お客さまの経営に直結するハイレベルなデータ利活用の仕組みを提案
鈴木氏は入社後、お客さまの基幹システム再構築の支援に長らく当たってきた。
「当時、日立製作所(以下、日立)のホストコンピュータをオープン系システムに再構築するプロジェクトが多く走っており、コンサルタントと一緒に製造業界や金融業界のさまざまなお客さまの基幹システム再構築プロジェクトに携わっていました」(鈴木氏)
この業務に5、6年ほど従事した後、データ利活用を専門に扱う部門へと異動した。その後は金融、公共、産業流通などさまざまな業界のお客さまに向けて、データ利活用推進のソリューションを提供してきた。それも単に業務現場向けにデータを集計、可視化する仕組みを提供するだけにとどまらず、企業の経営層や幹部が管理会計のために経営KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を参照するような、いわゆる「データドリブン経営」のためのハイレベルな仕組み作りを主に手掛けてきた。
「データを基に高度な経営判断を下すためには、社内のデータだけでなく社外のデータも組み合わせた分析が必要になってきます。こうした仕組みを使って新たなビジネスモデルを構築したいというご相談を頂くことが最近多いですね。そのためには各業界の深いドメイン知識が不可欠ですから、社内のSE部門や日立の担当部門と連携しながらお客さまの対応に当たることもあります」(鈴木氏)
お客さまのこうしたニーズに応えるために、日々新たな技術動向にアンテナを張り、優れた製品やサービスが出てきたときにはそれを自社で取り扱うべきかどうかを検討し、ニーズに合った製品、サービスはベンダーと新たに契約を結び、一から事業化に取り組む。こうした仕事を通じて、新たなことにチャレンジできるやりがいを実感できる半面、事業を新たに立ち上げる難しさも日々感じていると鈴木氏は話す。
「新事業を社内で提案する際には、やはり上層部にその事業をやる意義や可能性についてきちんと説明することが求められます。『なぜそれを自社でやる必要があるのか』『それは会社としてめざす方向に合致しているのか』『業界でリーダポジションを取るための戦略は何か』。こうした点をきちんと根拠を挙げて説得する必要がありますが、これらのハードルを乗り越えて実現にこぎ着けた際の感慨はひとしおです」(鈴木氏)
組織の垣根を越えて互いのチャレンジを支援し合う文化
このように同社では新たなことに積極的にチャレンジする文化が根付いており、またそうした気概を持つ社員が多いという。ただし、単なる思い付きの無謀なチャレンジを推奨しているわけでは決してない。全社の事業目標、ひいては「将来あるべき会社の姿」に向かってチャレンジしていくことが推奨されているという。
「当社内で最近よく耳にするキーワードに、『バックキャスティングで物事を考える』というものがあります。当社は3年ごとに中期経営計画を策定していますが、そこで掲げられている『将来あるべき会社の姿』からバックキャスト(逆算)する形で具体的な計画やプロセスに落とし込んでいく。そうした発想が徐々に社内に根付きつつあると感じます」(鈴木氏)
社内制度の面でも個人のチャレンジを積極的に後押しするとともに、会社全体として皆が同じ方向を向くための仕組みが整っている。例えば日立グループ内で独自に運用している目標管理制度「GPM(日立グローバルパフォーマンス・マネジメント)」では、会社全体のゴールからバックキャストする形で組織の目標が定められ、さらに社員一人一人がめざすキャリアプランとすり合わせた上で個人の目標が設定される。
また社員と上長が1対1でキャリアについて面談する1on1も毎月行われているが、この場では仕事の話だけでなくプライベートに関する相談も気軽にでき、風通しの良いコミュニケーションが実践されているという。
こうした文化の下でキャリアを積み重ねてきた白石氏と鈴木氏は共に、これまでのキャリアにおける最大の転機として「自社の事業を伸ばす立場になったこと」を挙げる。
「主任に昇格した後も、当初は目の前のお客さまのプロジェクトを成功させることにもっぱら注力してきたのですが、そこからさらに一歩進んで『自社の事業を伸ばしていくこと』がミッションに加わったことで、さらに視野が広がって成長できたと実感しています」(鈴木氏)
また白石氏は、そうしたチャレンジの機会を与えられつつ、それを社内のたくさんの部署の方々に相談したりディスカッションしたりして、新たな知見を得ながら追求していけるところに、日立ソリューションズで働くことの最大の魅力があるのではないかと語る。
「2021年にうちの部署に入った中途採用者が、『ここは本当にホワイトな環境ですね』と言ってくれたのがとても印象に残っています。私自身もこの会社にはとても誠実な人が多く、互いに助け合いながら仕事に取り組む文化が根付いていると感じます。やりたいことにどんどんチャレンジでき、かつ安心、安全も確保されている。そんな環境がこの会社にはそろっていると思います」(白石氏)
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