「評価されるだけの人」は「評価し、評価される人」に比べて納得度が低い ファインディが調査結果を発表:エンジニアに特化した制度は企業の競合優位性にも影響?
ファインディは、IT/Webエンジニアの評価に関する調査の結果を発表した。それによるとエンジニアの過半数が人事評価に納得していることが分かった。
ファインディは2024年1月15日、IT/Webエンジニアの評価に関する調査の結果を発表した。それによると、開発現場に対応する独自の評価制度があるとエンジニアの満足度が高まる傾向にあることが分かった。
45.7%が「事業部門の従業員とは評価項目が違う」と回答
人事評価への納得感について聞いたところ、直近1〜2年の自身の評価について「非常に納得している」が7.8%、「まあまあ納得している」が43.7%となっており、約半数が評価に納得していることが分かった。ただ、評価における立場も踏まえて分析すると、「評価されるのみの立場」の場合、「評価もする立場」の人と比べて評価の納得度合いが下がる傾向があった。
エンジニアとビジネスサイド(事業部門の従業員)で評価項目や方法に違いがあるかどうかについては、45.7%が「違いがある」と回答した。ファインディによると「開発現場に特化した評価や査定方法がある場合は、評価に対するエンジニアの納得度が高まる傾向にある」という。
人事評価制度に対する考え方について聞いたところ、「転職活動時に候補企業の評価や査定の評価項目を知りたい」という回答が9割近くを占めているにもかかわらず、現在勤めている会社に入社したときに評価項目を「知らなかった」人の割合は45.2%だった。
ファインディの末本充洋氏(Findy転職事業部の事業部長)は、「2024年1月現在、転職求人倍率データによると、エンジニアの求人倍率は10倍を超えるなど引き続き売り手市場になっている。そうした中、エンジニアのエンゲージメントを高め、長く在籍し活躍してもらうためにも、エンジニアに特化した人事や評価の制度を整備することが競合優位性を高める」と述べている。
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