ウェルカムページとは、URL指定に際してファイル名が省略された場合に、自動的に該当ディレクトリから検索されるデフォルトのページのことをいいます。例えば、ウェルカムページとして「index.jsp」が設定されていれば、
http://localhost:8080/javatips / |
と指定しても、自動的に、
http://localhost:8080/javatips/index.jsp |
ウェルカムページの設定がない、または、指定されたウェルカムページ(この場合はindex.jsp)が存在しない場合は、デフォルトでフォルダのインデックスページ(ファイルリスト)が表示されます。
しかし、インデックスページはサーバ内のファイル構成を不特定多数のユーザーに対して露出してしまうという意味で、ある種のセキュリティホールにもなり得るものです(もともと、直接のアクセスを想定していないフレーム内のページに対して、直接にアクセスされてしまったらどうでしょう。ほかの「.jsp」ファイルからの呼び出しによってのみ動作するページに直接アクセスされてしまったとしたら?)。もちろん、インデックスページを隠ぺいするだけでは、到底、セキュリティ的に十分とはいえませんが、少なくともアクセス予防の第一歩ではあります。
ウェルカムページとは、単にURLを簡略化するという操作面のソリューションであるにとどまらず、セキュリティ対策としての側面も持っているのです。
このウェルカムページの設定を行うのが、デプロイメント・ディスクリプタ(web.xml)における<welcome-file-list>要素の役割です。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?> |
<welcome-file-list>要素配下には、複数の<welcome-file>要素を記述することができます。例えば、上の例の場合、ウェルカムページとしてindex.jsp、index.htmlを指定します。1つの<welcome-file>要素には、必ず1つのファイル名しか指定できませんので、注意してください。
複数のウェルカムページが指定された場合には、記述順――つまり、index.jsp、index.htmlの順にページを検索し、最初に見つかったページがウェルカムページとして表示されます。
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