ウェルカムページを設定するJavaTips 〜JSP/サーブレット編

» 2004年02月10日 10時00分 公開
[山田祥寛@IT]

 ウェルカムページとは、URL指定に際してファイル名が省略された場合に、自動的に該当ディレクトリから検索されるデフォルトのページのことをいいます。例えば、ウェルカムページとして「index.jsp」が設定されていれば、

http://localhost:8080/javatips/


 と指定しても、自動的に、

http://localhost:8080/javatips/index.jsp


 ウェルカムページの設定がない、または、指定されたウェルカムページ(この場合はindex.jsp)が存在しない場合は、デフォルトでフォルダのインデックスページ(ファイルリスト)が表示されます。

 しかし、インデックスページはサーバ内のファイル構成を不特定多数のユーザーに対して露出してしまうという意味で、ある種のセキュリティホールにもなり得るものです(もともと、直接のアクセスを想定していないフレーム内のページに対して、直接にアクセスされてしまったらどうでしょう。ほかの「.jsp」ファイルからの呼び出しによってのみ動作するページに直接アクセスされてしまったとしたら?)。もちろん、インデックスページを隠ぺいするだけでは、到底、セキュリティ的に十分とはいえませんが、少なくともアクセス予防の第一歩ではあります。

 ウェルカムページとは、単にURLを簡略化するという操作面のソリューションであるにとどまらず、セキュリティ対策としての側面も持っているのです。

 このウェルカムページの設定を行うのが、デプロイメント・ディスクリプタ(web.xml)における<welcome-file-list>要素の役割です。

web.xml
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<!DOCTYPE web-app
    PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Web Application 2.3//EN"
    "http://java.sun.com/dtd/web-app_2_3.dtd">
<web-app>
  <welcome-file-list>
    <welcome-file>index.jsp</welcome-file>
    <welcome-file>index.html</welcome-file>
  </welcome-file-list>/

</web-app>


 <welcome-file-list>要素配下には、複数の<welcome-file>要素を記述することができます。例えば、上の例の場合、ウェルカムページとしてindex.jsp、index.htmlを指定します。1つの<welcome-file>要素には、必ず1つのファイル名しか指定できませんので、注意してください。

 複数のウェルカムページが指定された場合には、記述順――つまり、index.jsp、index.htmlの順にページを検索し、最初に見つかったページがウェルカムページとして表示されます。

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