本連載では、サーブレット/JSPをシステムデザインという観点からご紹介していくことにします。基本的な構文から、サーブレット、JSP、JavaBeansを適所適時に使い分けていく考え方、そして「必然性」までを実践的な見地から体感していただければ幸いです。
サーブレット/JSPアプリケーションの開発に当たっては、実行環境として、いくつかのモジュールをあらかじめインストールしておく必要があります。1個1個の作業は決して難しいものではありませんが、ここでの一連の設定はこれからの開発のすべてのベースとなるものです。つまらないところで間違いや漏れがないように、各ステップをしかと確認しつつ進めていきましょう。
以下は、サーブレット/JSP動作に必要な一連のモジュール群です(各モジュールのバージョンは2003年2月時点の最新バージョン)。サーブレット/JSPはさまざまなプラットフォーム上で動作しますが、本稿ではWindows 2000、Red Hat Linux 8.0環境をベースとしてご紹介することにします(ただし、実際の動作はWindows XP/9xでも確認済みです)。
種類 | 名称/バージョン | 概要 |
---|---|---|
JDK | J2SE 1.4.1_01 | Java仮想マシン(Java VM)やコンパイラ(javac)、デバッガ(jdb)、ドキュメント生成ツール(JavaDoc)などを含む基本的なJava開発環境 |
Webサーバ | Apache 2.0.44 | クライアント−サーバ間のリクエスト/レスポンスを制御するインターフェイス(プラットフォーム) |
サーブレット/JSPコンテナ | Tomcat 4.1.18 | サーブレット/JSPを解析、実行するためのエンジン |
コネクタ | mod_jk2 2.0.43 | Apache−Tomcat間の連携を制御するコネクタ |
サーブレット/JSP動作に必要なモジュール |
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