Webサービスに大変革をもたらすという「タグ」。タグがWeb情報の分類、管理、検索にもたらすメリット知って、効果的に活用しよう
デジタルカメラで撮影したデータを皆さんはどうやって保存していますか? 日付ごとにフォルダを作って振り分けたり、「仕事」「旅行」「日常風景」など撮影した場所や目的で保存したり、果ては分類せずにそのまま「写真フォルダ」にすべて移動……、などなどいろいろなやり方があると思います。
しかしどんな分け方をしても困るのが、それらの情報を検索するときです。時間軸で整理をしておくと、「友だちの律子さんと一緒に撮影した写真」を探すときに困ります。また「律子さん」というフォルダを作って、友人の律子さんが写っている写真をすべてそこに保存しても、「ハワイに行ったときの写真はどこ?」と違った要素で検索するときにとても探しづらくなります。
写真データを例に取り上げましたが、このような問題は、ブログ、ソーシャルブックマーク、Webサイトなどなどすべてに共通する問題です。そこで登場してきた情報分類のアイデアが「タグ」という概念です。
例えば「友人の律子さん宅に遊びに行って、一緒にお酒を飲んだ」 際に撮影した写真があるとします。この写真データそのものに「2006年」「7月」「31日」「友人」「律子」「ビール」「友人宅」「東京都」「新宿区」「プライベート」といった具体的な“情報要素”を付けていきます。
この“情報要素”が、Web情報を管理したり検索したりする際に目印となり、データを関連付けあい、動的にデータを整理しやすくする“タグ”です。「日付」「場所」「内容」「ジャンル」……というタグによって、お目当ての写真が探しやすくなるのです。
では、具体的にそのメリットを見ていきましょう。
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