実験
中古PC活用講座パート2【RAID構築編】
9. RAIDの再構築を確認しておこう
澤谷琢磨
2002/04/02
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RAIDを保守管理するには、障害発生時にRAIDボリュームを再構築する方法を確かめておく必要がある。
ハードウェアRAIDの再構築
ハードウェアRAIDの再構築手順は、新規に構築する場合とほとんど同じである。FastTrak TX2000のBIOSを起動し、そこで作業を行う。唯一異なるのは、再構築の場合はコピー元ハードディスクがどちらなのか決まっているという点だ。間違って新しく交換したハードディスク側をコピー元としないように注意しなければならない。
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FastTrak TX2000のBIOS画面 |
RAIDの再構築を行う場合は、FastTrak TX2000のBIOS「FastBuild」を起動し、ここで「Rebuild
Array」を選択する。後は指示に従ってコピー元とコピー先を選択すればよい。 |
参考までにテスト環境では、40GbytesのRAIDボリュームの再構築には約1時間を要した。再構築中はもちろんLinuxは稼働していないので、この時間はすべてダウンタイムということになる。このようにハードウェアRAIDの場合は、新規にRAIDボリュームを構築する手順とほぼ同様だが、ソフトウェアRAIDの場合は手順が多く、また複雑となるため、ここでその手順を確認したい。
ソフトウェアRAIDの再構築
まずソフトウェアRAIDの場合、インストール終了後には必ずパーティション情報の控えを取っておこう。パーティションの情報があれば、障害発生時に復旧に要する時間が短縮できる。パーティション情報はインストーラ上の「Disk
Druid」で表示された情報をメモしておいてもよいし、インストール後にrootでログインして、
と実行して表示される内容をリダイレクトしてファイルに保存してもよい。いずれにしてもパーティションの情報はRAIDを構築したPC上のファイルではなく、紙など別の場所のメディアに残しておかないと、いざというとき役に立たない。
2台のハードディスクのうち1台が故障した場合に、新品のハードディスクと交換したうえで、ソフトウェアRAIDを再構築する手順は次のとおりである。
- 新しいハードディスク上でパーティションを元の構成に合わせて分割する
- パーティション・タイプをLinux(0x83)からLinux raid 自動検出(0xfd)に変更する
- raidhotaddコマンドでデバイスごとに再構築する
ここでは、Ultra100 TX2のセカンダリIDE(IDE2)にマスタ・ドライブとして接続していたIDEディスクが故障したため、同等のハードディスクと交換したと仮定する。正常に動作しているハードディスクを示すLinux上のデバイス名は/dev/hde、交換したハードディスクは/dev/hdgである。この状態では、/dev/hde側にのみ、元のデータが存在していることになる。
Personalities : [raid1]
read_ahead 1024 sectors
md3 : active raid1 hde5[0]
144448 blocks [2/1] [U_]
md1 : active raid1 hde3[0]
3068288 blocks [2/1] [U_]
md0 : active raid1 hde2[0]
35840896 blocks [2/1] [U_]
md2 : active raid1 hde1[0]
24000 blocks [2/1] [U_]
unused devices: <none> |
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/dev/hdeのみRAIDボリュームとして機能している時点での/proc/mdstatの表示 |
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