岡田 大助
@IT編集部
2008年3月17日
■国内で利用される一次元シンボルは5種類
一次元シンボルは用途に応じてさまざまな種類が開発されました。現在、国際標準となっているのは、EAN/UPC、Interleaved 2 of 5(インターリーブド2 of 5)、Code 39、Code 128の4種類です。日本国内では、これらにCodabar(NW-7)を加えた5種類がJIS規格になっています。
EAN/UPCの国内版であるJANコードには、13けたの標準バージョンであるJAN-13と8けたの短縮バージョンであるJAN-8が存在します。持てる情報は0から9の数字のみで、国番号45か49からスタートします。バー/スペースの太さが4種類ある多値幅型で、シンボル間ギャップを持たない連続型に分類されます。
書籍JANコードや雑誌コード(定期刊行物コード)などにも利用されており、書籍JANコードの場合は2本の一次元シンボルが印刷されます。上段は、ISBNコードを示す「978」とISBN、チェックデジット、下段は書籍JANコードを示す「192」と図書分類、税抜本体価格、チェックデジットです。雑誌コードは「491」から始まり、予備、雑誌コード、月号、年号、チェックデジット、予備、本体価格となっています。
Interleaved 2 of 5は、1972年に米Intermecが開発した一次元シンボルです。世界初の一次元シンボルとなったCode 2 of 5を発展させたもので、2 of 5は「1つのデータキャラクタは5本のバー/スペースで構成され、そのうち2本が太い」という意味となります。0から9までの数字を持ち、2値幅型で連続型のシンボルです。主に物流分野で利用されており、ITFとも呼ばれています。
Code 39もIntermecが開発した一次元シンボルで、データに一部の記号やアルファベットを持てるようにしたものです。主に産業分野で利用されており、スタート/ストップコードに「*」を用いているので見分けやすいシンボルです。分類的には2値幅型で独立型になります。
Code 128は、ASCIIコードの128文字を表現できることから名付けられた多値幅型、連続型の一次元シンボルです。米Computer Identicsが1980年にPC入力用として開発しましたが、今日では国際物流で利用されるUCC/EAN-128のベースとして有名です。
Codabar(NW-7)は、Monarch Markingが開発した一次元シンボルです。国内では、NW-7として、宅配便や郵便書留の追跡などで利用されています。0から9までの数字と一部の記号を表現することが可能で、スタート/ストップキャラクタはA、B、C、Dの4種類が用意されています。2値幅型で独立型で、7本のバー/スペースのうち2本が太くなっています。
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バーコードが普及した3つの理由 | |
バーコードは愛称に過ぎない | |
国内で利用される一次元シンボルは5種類 | |
情報量が飛躍的に増えたニ次元シンボル | |
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