岡田 大助
@IT編集部
2007年8月20日

■2分 - ucodeはどのように世界を表現するのか

 ucodeを付与されたモノの情報を、ucodeとucodeの関係で表現する枠組みを「UCR Framework」と呼びます。基本単位は、主体となるucodeと対象となるucode、そしてその関係を表すucodeの3つを1組にした「UCR unit」です。このとき、主体となるucodeは、ucodeが振られていない情報(atomと呼ばれます)も対象にできます。

ucode(主体)
関係を表すucode
ucode(対象)
atom
UCR unitの構造

 あるペットボトル飲料に振られたucodeを基点に考えてみましょう。「どこにあるのか」を表現するには、対象となる場所のucodeと「置いてある」という関係を示すucodeを組み合わせます。また、「何という商品なのか」を表現するには、商品名(atom)と「名前」という関係を示すucodeを組み合わせます。

 複数のUCR unitを組み合わせることで、あるucodeに関係するさまざまな情報を表現できます。この組み合わせを「UCR graph」と呼びます。UCR graphの記述方法は「UCR Format」として規定されており、用途に応じてXMLやHTML、SVG、バイナリデータを使い分けることが検討されています。


Index
5分で絶対に分かるユビキタスIDアーキテクチャ
  コンテキストアウェアネスを実現するユビキタスIDアーキテクチャ
  ユビキタスIDアーキテクチャの構成要素
ucodeはどのように世界を表現するのか
  ucodeを用途によって使い分ける
  ユビキタスIDアーキテクチャを利用するために
  実際にユビキタスIDの世界を体験しよう

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