岡田 大助
@IT編集部
2007年8月20日

■3分 - ucodeを用途によって使い分ける

 ユビキタスIDアーキテクチャの基礎となるucodeとは、モノを識別するために対象を選ばず、誰にでも発番されるコード体系です。128ビットのコード体系を持っており、1兆人が1日に1兆個づつ消費しても、1兆年ほど使える空間となります。コードは固定長ですが、128ビット単位で拡張できます。

 ucodeの番号そのものは意味を持たず、UCR Frameworkを通じて情報をひも付けることで意味を持ちます。メタコードとして利用することも想定されており、既存のJANコードやISBN、IPアドレス、電話番号などを包括することが可能です。

 ucodeのキャリアとなるucodeタグは、バーコード、2次元バーコードなどの印刷タグ、パッシブ型RFIDタグや非接触ICカード、アクティブ型RFIDタグ、アクティブ型赤外線タグなど、さまざまな媒体に対応しています。これは、用途に応じて必要な機能を持つタグを選択できるようにしているからです。

 ucodeの情報は、基本的にネットワークを通じてオンライン上に保存されます。これは、モノの識別と情報の管理を分離することで、情報のリアルタイムな更新、最新の情報の提供を目指しているからです。しかし、データの書き換えが不必要な情報などをucodeタグ内に格納することも選択できるようになっています。


Index
5分で絶対に分かるユビキタスIDアーキテクチャ
  コンテキストアウェアネスを実現するユビキタスIDアーキテクチャ
  ユビキタスIDアーキテクチャの構成要素
  ucodeはどのように世界を表現するのか
ucodeを用途によって使い分ける
  ユビキタスIDアーキテクチャを利用するために
  実際にユビキタスIDの世界を体験しよう

関連記事
“場所”をIDで識別する「ユニバーサル社会」とは
「どこでもコンピュータ」はどこへ向かうのか

RFID+ICフォーラム トップページ


RFID+IC フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -

注目のテーマ

Master of IP Network 記事ランキング

本日 月間
ソリューションFLASH