今回お届けするのは、先日発表があったAndroid 2.3の新機能に関する概要のまとめです。各社でAndroid 2.3対応端末の発表が相次ぐ中、Android 3.0(コードネーム「Honeycomb」)も発表があり、さらには、Android 2.4(コードネーム「Ice Cream Sandwich」)の噂まで出始めて、今年もAndroidから目が離せませんね。
Android 3.0や2.4も気になりますが、本稿では2.3の新機能をテーマごとにまとめて紹介します。
Android 2.3は、ジャイロスコープ、回転ベクトル、直線加速度、重力、気圧センサを含む、いくつかの新しいセンサタイプ用のAPIのサポートを追加しました。
3次元デバイスの動きと向きの変更を高精度かつ正確に追跡するために、デバイス上で使用可能な新たに追加されたセンサを組み合わせて使用できます。
特に3Dモーション処理では、デバイス上のジャイロスコープからの推定値と加速度計を使用し、複雑なユーザーのジェスチャーや動き、傾き、回転、推力、スライスなどを認識できます。
Android 2.3では、近距離無線通信規格としてNFC(Near Field Communication)を採用しました。ほかの近距離無線通信規格との違いは下記をご参照ください。
NFCリーダアプリで、ユーザーはNFCタグを読み取れます。例えばユーザーは、ポスターに埋め込まれているかもしれないNFCタグを「タッチ」または「スワイプ」でき、その操作は次にステッカーや広告からタグが読み込まれた際に影響します。
典型的な使用法は、店舗やイベント会場でタグデータ内に、評価または登録のためのURLが含まれたタグを読ませることなどです。すでに事例も出ています。
NFC通信はデバイスハードウェアの無線技術に依存するので、デバイスの仕様としてプラットフォームでNFC機能をサポートするかどうかは、メーカーが決定します。
NFC APIを利用することで、アプリはNFCタグに反応できますが、それらのメッセージを読んだり格納したりするために、必要に応じてユーザーにプロンプトを表示します。
開発者はカメラAPIで、フロントカメラを含むデバイス上でアクティブな複数のカメラを使えます。アプリはデバイス上にいくつカメラが存在するか、それらの種類と特性を、カメラを開くことなく問い合わせられます。
例えばビデオチャットアプリでは、低解像度のフロントカメラを使い、写真アプリでは、より高い解像度を提供する背面のカメラを使い分けるということも可能です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.