前回は、NECでは社内SNSをどのように使っているのかを、実際に筆者が運営して参加しているSNSを例にしながら紹介しました。
最終回の今回は、社内SNSをより便利に活用するための工夫、OpenPNEのカスタマイズや拡張についてご紹介します。
技術的な仕組みなどについては、手嶋氏執筆の連載第2回の記事を参考にしてください。大変詳しく書かれています。
編集部注:社内SNSやOpenPNEそのものについて詳しく知りたい読者は、連載第1回をご参照ください。
第3回で紹介しましたとおり、筆者はOpenPNEをベースにした社内SNSをいくつか運営しています。いくつかのSNSでは、配布されているパッケージそのままの状態で運用していますが、また別のSNSでは、用途に応じたカスタマイズや拡張をしています。
ITのキーワードとして「マッシュアップ」という概念はすでに一般的になってきました。IT用語としてのマッシュアップとは、複数のWebサービスを組み合わせて新しいサービスを生み出すことを指し、GoogleやAmazon、はてななどの著名なWebサービスが、サービスを連携するためのAPIを公開しています。OpenPNEでは「小窓(CMD)」機能として、外部のWebサービスを取り込むことができます。
OpenPNEの「小窓」は、YouTube、ワッチミー!TV、FlipClip、Googleビデオなどの動画サイトや、価格.com、ネットプライス、食べログ.com、Googleマップなど、15種類以上の「小窓」が用意されています。連携先のWebサービスがAPIを公開していれば、JavaScriptを利用して自由に作成できます。
Googleマップを小窓に使えば、社外での会議などの場所を共有したりできます。「Googleマップ小窓」を利用するには、Google Maps API keyを取得する必要がありますが、一度準備すれば、簡単に利用できます。
Googleマップで目的地を検索して「このリンクをメールに貼り付けて地図を共有できます」のアドレスをコピーして、日記やコミュニティの掲示板に張り付けるだけで、OpenPNEの小窓機能として解釈されて目的地の地図が表示されます(図1〜3)。
ほかにも、「食べログ小窓」を使って宴会の場所の候補を挙げたりもできるでしょう。「食べログ小窓」を使うには、特に準備は必要ありません。食べログのサイトで目的のお店のページのアドレスをコピーして、それを日記やコミュニティの掲示板に張り付けるだけです(図4〜6)。
続いて次ページでは、機能の追加の例として、ポータルページのカスタマイズや拡張モジュールの追加、RSSで最新情報を配信する方法などを紹介します。
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