ゴールデンウィークに行われたニコニコ動画のイベント「ニコニコ超会議」から「超エンジニアミーティング」の模様をお伝えする
幕張メッセ(千葉県)にて4月28日から29日の2日間で行われたニコニコ動画のイベント「ニコニコ超会議」において、「超エンジニアミーティング」が開催された。
その模様をレポートする。
●五十嵐 健夫
まず、東京大学大学院教授である五十嵐氏の基調講演からイベントがスタートした。
映像表現デザインのための技術、生活デザインのための技術、家電・ロボット操作のための技術などを紹介した。
2次元で型紙を描くと、瞬時に3次元形状が変わる技術が興味深かった。
●小飼弾
小飼弾氏は、iPhoneの音声入力でFizzBuzzを入力して、llevalを使って動作させるデモを行った。
●竹迫 良範
竹迫氏は、顔文字が並んでいるように見えるコードについて解説した。
実はこのコード、Perl、Ruby、JavaScript、さらには16bit MS-DOS 8086実行ファイルとしても動作するコードとなっていた。
●小泉 守義
小泉氏による、「素人にはPythonのようにしか見えないRuby」に関する発表があった。
●はまちや2
はまちや2氏による、ECサイトの使いづらい入力フォームを改善するためのヒントに関する発表があった。
●高橋 征義
高橋氏による発表。Rubyは楽しさを大切にする言語であることを説明した。
●櫻井 達生
櫻井 達生氏による、「楽しい開発」に関する発表。「1人ぼっちで、新しくていい技術を使わず、成長したい人の邪魔をし、後ろ向きな人々と一緒にする開発」をしていた時にアジャイル開発やペアプログラミングなどの言葉に出会い、これらを実践できる会社に転職した話。
そこで感じたRubyの気持ちよさや、プログラミングが好きな人々が集まるRubyを使った開発現場、そしてこれからRubyを学ぶ人々に対する「Rubyの歩き方」の紹介など。
●笹田 耕一
笹田氏によるプレゼン。
前半は、Rubyの誕生から20年目にあたる2013年2月24日にリリース日が決定したRuby2.0について紹介した。
Ruby2.0のロードマップとして、2012年8月には大きな機能をフリーズするので、もしいい提案があればそれまでにお願いしたいとのことだった。
そして後半は「Rubyにはできないこと」について。「この発表の目的はお客さんを“おいてけぼり”にすることです。」と前置きしつつも、「事前コンパイラは、テスト時みたいに大量にプロセスを作るときなどには効果があるので、高速なロード方法を模索している。Ruby2.0で、できればやりたい」「Float演算ではFloatオブジェクトを計算時に毎回作成しているのでGCが発生してしまう。メモリ管理のオーバーヘッドを直したら速くなったので、2.0ではぜひ入れたい」「世代別GCを導入するには、Cで書いた拡張にGCのための余計なアノテーションを付ける必要があるが、過去の資産もあるのでやらない方針」「Rubyはスレッドが並列に動かないが、本当にスレッドが並列に動くとうれしいのか? われわれの提案は軽量なプロセス間通信とMVM」といった内容で発表を行った。
●角谷 信太郎
角谷氏による、Rubyのコミュニティ活動を紹介した。
2006年から開催しているRubyKaigiだが、今年は開催しないとのこと。
だが、6月2日(土曜)にみなとRuby会議01、7月7日(土曜)に岡山Ruby会議01と、地域Ruby会議はいくつか開催されるとのことだ。
●やすを・こうのみどり
Hyper Great Creatorやすを氏と、UI/UXエンジニアこうのみどり氏によるプレゼンがあった。
やすを氏は脳波ネコミミ「necomimi」を装着しての登壇。
HTML5を使ってネイティブアプリ並の心地よさを実現できる例として、iPhoneの設定画面をHTML5で再現したデモを行った。
CSSを適切に指定すれば、iOSでGPUアクセラレーターがONになるとのことだ。
そしてもう1つ、HTML5を使用したWYSIWYGによる絵文字つきテキストエディタのデモを行った。
●西尾 秦和
西尾氏による、「アイデアを塩漬けにしない」「世界中の人に手伝ってもらう方法」についての発表。
学生の時はアイデアを自分の時間を使って実現できるが、社会人になると自分の時間が少なくなるので、自分の時間を使って実現しづらくなる。
過去に作ったCG作品を使ってiPad向けの時計アプリを開発しようと思い立ったが、そのアイデアは数カ月塩漬けになってしまったとのこと。
そこで代わりにやってくれる人を探すために、クラウドソーシングのoDeskを使って、ウクライナの人にアプリのUI周りの開発を頼んだ。その結果、アプリは完成し、AppStoreにアプリを審査提出することができた。
時間・やる気・知識は貴重なリソースなので、塩漬けになっているアイデアがあれば、ぜひoDeskを使ってみてほしいとのこと。
●和田 卓人
和田氏による、「正しい使い方を簡単に、誤った使い方を困難にする」設計についてのプレゼンした。
JUnitにおいてassertEqualsメソッドの引数の順番を間違えやすいことを例に挙げて発表を行った。
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