Google Apps Marketplace
企業向けアプリ出店入門


〜アプリストアは消費者向けだけじゃない〜

株式会社トップゲート
小川 信一
2010/4/8


「My product may be directly installed into Google Apps domains」

 これをチェックすると、アプリケーションを購入した購入者のGoogle Appsドメインの「universal navigation link」にアプリケーションが登録されます。Googleアカウントにログインしている状態でページ上部に表示されているGMailや、Google カレンダーのリンクの右にある「more」にアプリケーションが登録されるということです。

 これをチェックする場合は、登録するアプリケーションがGoogle AppsのSSOシングルサインオンに対応したものである必要があります。

 また、この項目にチェックを入れると、「Manifest」「Terms of Service」の2つの必須入力項目が追加されます。この項目だけは後から変更できないので、注意が必要です。

「Category」

 アプリケーションが「どのカテゴリに属するか」を選択します。

 アプリケーションの登録が終了すると、Marketplaceのアプリケーションディレクトリの、ここで選択されたカテゴリに表示されます。「あまりGoogle Appsの機能を使っていないし……」と迷うようであれば、「Product / Google Apps Productivity」を選択するといいのではないかと思います。

「Name」

 アプリケーションの名称を入力します。

「Summary Overview」

 アプリケーションの概要を入力します。

「Full Overview」

 アプリケーションの詳しい説明を入力します。

「Manifest」

 先ほどの「My product may be directly installed into Google Apps domains」をチェックしたときに表示される入力項目です。

 アプリケーションのmanifestファイルの内容はXML形式で入力します。manifestファイルの書式・詳細な仕様については、「Application Manifest - Google Apps Marketplace - Google Code」を参照してください。デスクトップアプリケーションなのか、Webサービスなのか、によってかなり内容が変わるのではないかと思います。

 また、先のリンクのWebサイトに記述されたmanifestの書式についての説明はあまり親切ではないので苦労するかもしれませんが、もし間違いがあれば送信時にエラーが表示されますので、それを使ってトライ&エラーで解決できます。

「Pricing Details」

 アプリケーションの利用料金についての説明を入力します。これは、特にほかのアプリケーションを参考にするのがいいと思います。

「Terms of Service」

 先ほどの「My product may be directly installed into Google Apps domains」をチェックしたときに表示される入力項目です。アプリケーションの利用規約を直接入力するか、「Text is published on an external URL」を選択してアプリケーションの利用規約ページのURLを入力します。

画面右側リンク「Add benefit points / external links」

 アプリケーションの機能の特徴を最大3つに絞って入力できます。また、それらを説明したページへのリンクを登録することも可能です。

画面右側リンク「Add a screenshot / logo」

 アプリケーションのスクリーンショット、またはロゴをアップロードできます。

画面右側リンク「Add screencast / video or success story collateral」

 アプリケーションを説明やデモのためのスクリーンキャストへのリンク情報を入力できます。

画面右側リンク「Add version information」

 アプリケーションのバージョンを入力できます。

入力エラーをチェックしGoogle Checkoutで入金設定

 すべて項目の入力が完了したら、「Save and Preview」ボタンをクリックして先に進みます。

入力エラーはありませんか? 特にmanifest.xml

 もし入力項目に不備があれば、どういった不備なのかがエラー表示され、再度「Listing Information」の入力画面に戻ります。筆者は、manifest.xmlの中でURLのタイポがたくさんあって何度かエラーを示されましたが、エラー表示された内容を順に解決していくことで無事エラーが解消されました。

 「Listing Information」での入力内容に問題がなければ、「Please review (and test) your listing.」が表示されます。ここで最終確認をし、listingの内容を修正する必要があれば、「Edit this listing」をクリックして入力画面に戻って内容を修正してください。

 問題なく、これで登録できるという状態であれば「I am ready! Submit this listing approval」をクリックしましょう。ちなみに、listingの内容はここで確定した後でも編集できます。

Google Checkoutで登録料を支払う

 アプリケーションを公開するための登録料として、「Google Checkout」を使って、100ドルの支払いが必要です。Google Checkoutのアカウントを準備しておいてください。Google Checkoutについては、下記記事を参照してください。

 初めてのlistingの登録であれば、「I am ready! Submit this listing approval」をクリックしたタイミングでGoogle Checkoutの画面に飛び、$100を注文する状態になります。これは、普段Google Checkoutを利用するときの画面と同じです。

 注文を行った後の画面で、「Google Serviceに戻る」というリンクをクリックすると、次に進むことができます。

登録確認

 「Thank you! Your listing has been submitted.」という画面が表示され、登録したlistingは「published」状態が終わり、「pending approval」という状態になっていることが確認できます。

 この画面は「My Vendor Profile」ページを開くといつでも確認できます。

登録したアプリの承認は、48時間以内?

 これで、アプリケーションの登録作業は完了し、承認されるのを待つだけとなります。

 なお、登録作業の最後の画面に「48 hours to complete the approval process」という文面が表示されますが、承認作業は必ずしも48時間以内で終わるとは限らないようです。

 最後に、筆者が情報を収集するのに参考にしたサイトをいくつか紹介しておきます。

 Marketplaceについての簡単なドキュメントです。

 Marketplaceでアプリケーション配布・販売を展開したいベンダにとって重要なサイトです。いろいろなAPIのリファレンスもあり、いまのところ最も参考にする機会が多そうです。

 YouTube上に開設されたMarketplace専用チャンネルです。

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 INDEX
Google Apps Marketplace企業向けアプリ出店入門
  Page1
企業向けアプリストア「Google Apps Marketplace」登場
まずは、Marketplaceに自分を「ベンダ」として登録
企業向けアプリを登録するための種々の項目を入力
Page2
入力エラーをチェックしGoogle Checkoutで入金設定
登録したアプリの承認は、48時間以内?

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