[Competition] 1.スペック表の各項目についてデジタルアドバンテージ 島田 広道2009/03/05 |
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この次のページから各仮想化ソフトウェアのスペック表および横並びのスペック比較表を掲載している。以下ではそのスペック表の各項目について説明する。
■提供形態
製品の提供・販売形態のこと。「リセラー」は販売代理店や販売パートナー会社経由の販売のこと。「プレインストール」はサーバ・マシンへのプレインストールまたはバンドルを、「直販」はベンダによる直接販売を表す。
■価格
原則として希望小売価格。ベンダが希望小売価格を提示していない場合は、市場予想価格/実勢価格など別の価格を記している。
■リリース時期
対象バージョン(特定のメジャー・バージョンとマイナー・バージョン)の製品がリリースされた時期を表している。
■ホスト・マシンの主なハードウェア要件・仕様
○対応プロセッサ
ホスト・マシンに必要なプロセッサの種類。「x86」は32bitのx86プロセッサ(x86プロセッサ・モード)、「x64」はIntel 64またはAMD64に対応した64bit対応プロセッサを表す。
○プロセッサの仮想化支援機能
ホスト・マシンのプロセッサに仮想化支援機能Intel VT-xまたはAMD-Vが必須かどうかを表している。「オプション」は、これらの機能が利用可能なら有効に活用するという意味。この仮想化支援機能が利用されると、VMの実行性能向上が期待できる。
○物理プロセッサ最大数
ホスト・マシンで仮想化のために利用可能な物理プロセッサ最大数。その単位はソケットまたはコアのいずれかで、製品によって異なる。
○物理メモリ最大容量
ホスト・マシンで仮想化のために利用可能な物理メイン・メモリの最大容量。
○物理NIC最大数
ホスト・マシンで仮想化のために利用可能な物理ネットワーク・カードの最大枚数。
■管理用(第1パーティション用)OS
ペアレント・パーティションまたはドメイン0と呼ばれる特別なパーティションにインストールされるOSの種類。仮想マシン(VM)の管理や物理デバイス・ドライバ(ゲストOSからの要求に応じて、実際に物理デバイスを制御するドライバ)の実行などに用いられる。
■ゲストOSのサポート
Windows OSを中心にサポート対象のゲストOSを記載している。なおx64版Linuxは割愛している。
■同時稼働可能なVM最大数
単一のホスト・マシンで同時稼働が可能なVMの最大数。具体的な上限値がない場合は「プロセッサ数とメモリ容量で制限」としている。
■物理ハードウェア用デバイス・ドライバ
ホスト・マシンで実際に物理ハードウェアを制御するデバイス・ドライバが、どういった製品・OSと互換性があるのかを表している。
■VM1つ当たりの仮想プロセッサ最大数
単一のVMに割り当て可能な仮想プロセッサの最大数。ゲストOSの種類によって異なる場合がある。
■VM1つ当たりのメモリ最大容量
単一のVMに割り当て可能なメモリ容量の最大値を表している。
■ストレージ
○仮想ハードディスク1台当たりの最大容量
VMに割り当て可能な仮想ハードディスク1台当たりの最大容量。
○物理ストレージのマウント機能(パス・スルー構成)
仮想的なハードディスク(物理的な実体がファイル)ではなく、物理ストレージそのもの、あるいは物理ストレージ上のファイル・システムを直接VMからアクセスする機能のこと。オーバーヘッドが少なく、性能が向上する場合がある。
○サポートしている共有ストレージ
VMの仮想ハードディスク・イメージの保存などに利用可能な共有ストレージの種類。
■ネットワーク
○VM1つ当たりの仮想NIC最大数
単一のVMに割り当て可能な仮想ネットワーク・カードの最大枚数。
○NIC Teaming(NIC Bonds)対応
NIC Teaming(NIC Bonds)は、複数の物理ネットワーク・カード(NIC)を束ねて単一のNICに見せかけることでネットワーク接続の冗長化あるいは負荷分散を実現する機能のこと。この機能をVM側から利用できる場合は「○」としている。
○VLAN対応
ホスト・マシンの外部ネットワーク上で運用されているVLAN機能が、VMから利用可能であれば「○」としている。
■VMから利用可能な物理USBデバイス
ホスト・マシンに接続したUSBデバイスのうち、キーボードとマウス以外でVMから利用可能なデバイスを記している。
■VMから利用可能な物理プリンタI/F
ホスト・マシンが備える各種プリンタ用インターフェイス(ネットワークやUSB、パラレル・ポートなど)のうち、VMからのプリンタ利用に使えるインターフェイスを記している。
■VMや仮想ハードディスクのライブラリ管理機能
既存のVMや仮想ハードディスクをベースに新たなVMを簡単に作成できるように、VMや仮想ハードディスクをライブラリあるいはテンプレートとして扱い、管理する機能のこと。ユーザーがVMや仮想ハードディスクのファイルを手動でコピーして新しいVMを作成する機能ではない(こうした手動のVM作成機能は全製品が対応している)。
■リモート管理
リモートからネットワーク経由でホスト・マシンやVMを管理する機能のこと。GUIとコマンドライン(CUI)それぞれについて表している。
■自動化可能なスクリプト
定型の管理作業を自動実行するスクリプトが作成・利用可能であれば「○」としている。
■物理マシンからVMへの移行(P2V)
Windows OSが稼働している物理サーバをVMへ移行する機能があれば「○」としている。
■別種のVMからの移行(V2V)
異なる仮想化ソフトウェア用VMから対象製品のVMへ移行可能なパターンを記している。
■ホスト間のVM再配置機能
停止しているVMを現在のホスト・マシンから別のホスト・マシンへ移動する機能があれば「○」としている(稼働中のVMを移動する「ライブ・マイグレーション」のことではない)。
■ハイパーバイザへのパッチ適用手段
ハイパーバイザへのパッチ適用手段がコマンドラインかそれともGUIベースのツールなのか表している(ゲストOSへのパッチ適用ではない)。
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