GPOを編集する場合、GPOの作成とリンクとを同時に行うこともできるが、これだと作成したGPOがいきなりコンテナへ適用され始めることになるので、慎重さに欠ける。特に実運用している環境では、GPOの作成とリンクは別々に行った方がよいだろう。まず、どこにもリンクしないGPOを作成し、ポリシーを編集したりフィルタを設定する。そして編集や設定が済んだら、GPOを必要なコンテナへリンクする。
GPOの作成は、ドメインのツリーの[グループ ポリシー オブジェクト]で行う。[グループ ポリシー オブジェクト]を右クリックして、ポップアップ・メニューから[新規]を選択する。すると[新しい GPO]ダイアログが開くので、新規作成するGPOの名前を入力する。これで、GPOが作成される。
こうやって作成されたGPOはドメインに保存されているだけで、まだどのコンテナにもリンクしていない。次に、この新規GPOのポリシーを編集したり、フィルタを設定して、GPOを完成させる。
GPOのポリシーの編集は、GPMCのコンソール内では行えない。従来どおりのグループ・ポリシー・オブジェクト・エディタ(GPEdit)で行う。ローカル・グループ・ポリシー・オブジェクト(LGPO)を編集する場合や、GPMCを導入していないActive DirectoryのGPOを編集する場合と同じである。GPEditを使用したGPOの編集については、連載第2回「GPOをのぞいてみる」や、連載第3回「グループ・ポリシーの設定例」を参照していただきたい。
GPMCのコンソールからGPEditを起動してGPOを編集するには、[ドメイン ポリシー オブジェクト]内の編集したいGPOを右クリックして、ポップアップ・メニューから[編集]を選択する。
GPEditでポリシーを編集したら、GPMCの[設定]タブで、編集したポリシー全体を一覧表示して確認できる。
ポリシーはセクションごとにツリー状に表示され、各セクションは[表示][非表示]をクリックして、展開したり、折りたたんだりできる。この一覧表示で、希望どおりにポリシーが編集できているかを確認しよう。
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