SOAPの正体、その目論見(前編)SOAPの正体、その目論見(1)(1/4 ページ)

» 2000年11月17日 00時00分 公開
[西谷亮マイクロソフト株式会社]

XMLベースの新プロトコル「SOAP」

 XMLというものが、このコンピュータの世界に登場し、アプリケーションの中で実際に利用されるようになってから、かなりの時間が経過しました。ビジネスアプリケーションにおけるデータ連携に使用されることもありますし、本来の目的である電子文書作成のためのメディアとして利用されるなど、その応用範囲は多岐にわたっています。

 そんな折、新しい形でのXMLの利用方法が提唱されるようになりました。そのうちの1つが、今回から2回にわたって紹介するSOAPです。SOAPとは、Simple Object Access Protocolの略で、XMLをベースとしたメッセージ交換のためのプロトコル仕様です。この仕様の作成と提出にはさまざまなベンダがかかわり、そして、アプリケーションの世界をこれから大きく変化させようとしています。

 では、SOAPとは何をするものなのか、そして、これによってアプリケーション世界がどのように変化していくのかを、この記事で紹介していきたいと思います。

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