米サンがStarSuite最新ベータ版を公開

2001/10/4

 米サン・マイクロシステムズは現地時間10月3日、「StarOffice」の最新版「StarSuite 6.0ベータ版」を公開すると発表した。これはワープロ、表計算などのアプリケーションを統合したオフィス・スイートで、日本語を含むアジア言語版では本バージョンより名称が変更され、「StarOffice」から「StarSuite」となる。

 StarSuite 6.0ベータ版は、Solarisのほか、Linux、XPを含むWindows上で動作するオフィスツール群。含まれるアプリケーションには、ワープロ、表計算、プレゼンテーション、グラフィック、チャート作成、数式エディタ、データベースなどがある。

 サンはこれまで、StarOfficeのソースコードを公開し、オープンソース開発者コミュニティやユーザーからのフィードバックを募ってきた。また、今年9月に米国で開催された「LinuxWorld Conference and Expo」では、同製品のデモを披露している。最新版では開発者から寄せられたフィードバックを生かし、処理速度や運用性、互換性を強化した。例えば、XMLをデフォルトのファイル形式に採用、各種XMLツールを利用してStarSuiteファイルの読み込み・編集・保存が可能という。また、独自のデスクトップ環境を廃止、GNOME、Windowsなどのデスクトップ環境との親和性が高まったという。

 同ベータ版は同社サイトよりダウンロード可能。正式リリースは2002年前半を予定している。

[関連リンク]
米サン・マイクロシステムズの発表資料
「StarSuite 6.0ベータ版」ダウンロード
OpenOffice.org

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