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iPhoneでスマートフォンの女性ユーザーが増える説
2007/03/12
先週のアクセスランキング1位は「GoogleのSpreadsheetsは日本人の肌に合わない!?」だった。SaaSの代表ソフトウェアの1つとして注目されるGoogle Spredsheetsだが、Microsoft Excelを高度に使いこなす日本人から見ると機能があまりに足りない。表計算ソフトウェアに関する日本とほかの国との認識の違いも浮き彫りになる。
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個人的に注目したのは2位の「女性がスマートフォンを使わない――各社が頭をひねる」だった。W−ZERO3の成功もあり、スマートフォンデバイスはビジネスの現場で普及してきた。従来のPDAがどちらかというと“オタクっぽい”デバイスだったのに比べて、スマートフォンは端末のデザインやアプリケーションも洗練され、ITに関心が強いビジネスパーソンだけでなく、一般のビジネスパーソンが強く意識せずに使えるようになってきたと思う。
しかし、ビジネスパーソンの中でもスマートフォンを使うのは圧倒的に男性。ソフトバンクモバイルの「X01HT」の購入者の77%が男性で、女性は14%に過ぎない(残りは法人顧客)。記者は14%でも、女性の利用がかなり広がったと受け止めたが、通信キャリアやスマートフォンのデバイスメーカー、マイクロソフトはそうではないらしい。女性が抵抗なく持てるカラーのデバイスを用意したり、メール機能を充実させるなど、さまざまな手を打っている。
「まだ出るかどうかは分からないですからね〜」とある通信キャリアの担当者は答えてくれなかったが、アップルの「iPhone」が国内に登場したら市場はどうなるだろうか。特に女性の動向は? アップルの強力なブランド力とMac譲りの使いやすさで、スマートフォンの女性ユーザーが急激に増えることも予測できる。そしてiPodがほかの携帯音楽プレーヤーに影響を与えたように、iPhoneは、Windows Mobile搭載のほかのデバイスにも好影響を与えるだろう。結果的にスマートフォン市場全体で女性がユーザーが増えるという楽観的な説も考えられる。
日本のスマートフォン市場は通信キャリアの動向に左右され、デバイスメーカーが自由に参入することが難しい。それが市場の拡大を遅らせている面もある。もちろん、iPhoneが国内で発売されるかどうかもいまの段階では分からないのだが、個人的には、市場を面白くするためにも、アップルらしさを保ったままで参入してほしいと思う。
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