インターコムは9月9日、基幹サーバから従業員のクライアントPCまですべてのストレージの故障を一括監視し、故障の危険度に応じてバックアップを自動実行するストレージ運用管理システム「SmartHDD Manager 2.0」を発表した。9月22日から販売を開始する。価格は1サーバ、50クライアント分のライセンス料と初年度保守サービス込みで31万5000円(税込み)など。1クライアント当たり6300円(税込み)以下の価格となる。
SmartHDD Managerでは監視対象となるクライアントPCやサーバにエージェントをインストールすることで、ハードディスクの健康状態を把握。“S.M.A.R.T.”(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)と呼ばれるハードディスクに備わる機能と連携することで、読み込みエラーレート、スピンアップタイム、シークエラーレートなどのエラーの発生率を監視する。劣化に伴って変化するエラーレートを捉え、健康状態や故障予測日などを管理コンソールで一括把握できる。また、エージェントはハードディスクの監視のほか、ネットワーク情報、デバイス情報、アプリケーション情報など約70項目のリソース情報を収集できる。なお、NASやRAID構成のストレージは、SNMPを使ったエージェントレスの監視が可能。
故障の迫ったドライブほど頻繁にバックアップし、逆に正常なドライブではバックアップ頻度を下げるスマートバックアップ方式を採用。ネットワークの負荷を軽減できるという。
新バージョンでは要望の強かったRAID対応のほか、Active Directoryとの連携、Outlook 2007/2003、Windowsメール6.0、Outlcok Express6.0のメールを送受信時にバックアップするリアルタイムバックアップ機能を備える。
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