レノボ・ジャパンは10月29日、同社としては初のサーバ製品「ThinkServer」5機種を発表し、エンタープライズ市場に参入した。IBMからOEMライセンスを受けて製造するもので、中小規模企業をターゲットに、パートナーを介して販売を開始する。
同社は2008年1月にワークステーション「ThinkStation」を発表。さらに、1年以内にサーバを投入する方針を明らかにしていた。ラックマウント型とタワー型があり、それぞれ1スロットモデルと2スロットモデルを用意。OSはWindows Server 2003/2008とLinux(SUSE Linux Enterprise Server)が選択できるが、RedHat Enterprise Linuxの動作も確認されているという。将来的にはブレードサーバの投入も検討している。
レノボ・ジャパン マーケティング&広報本部長 執行役員の原田洋次氏によると、ThinkServerの主なターゲットはサーバ管理者を十分に用意できない中小企業だ。価格を抑えるだけでなく、専用の管理ソフトウェアやサポートサービスを組み合わせて提供することで導入の敷居を下げ、浸透を図る。
具体的には、ノートPC「ThinkPad」シリーズ向けに提供している「ThinkVantage」で培ったノウハウを反映させた、サーバ用管理ソフトウェアを提供する。開梱後のセットアップを支援する「EasyStartup」、スケジュールに従って定期的にファームウェアやハードウェアのドライバを更新する「EasyUpdate」、サーバのパフォーマンスを監視し、問題が生じそうな場合にアラートを発する「EasyManage」といった独自ソフトウェアを提供することで、IT管理者の少ない環境でも、簡単に導入、管理を行えるよう支援する。
さらに、電話サポートなどからなるサポートサービス「ThinkPlus Priority Support」の90日間トライアルを付属させ、特につまづきやすい導入時を支援する。
価格は、Intel Core 2 Duo/Xeon 3000シリーズを採用し、メモリ 1GB、HDDなしのタワー型モデル「TS100」が10万6000円(税抜き)から、同じくInterl Core 2 Duo/Xeon 3000シリーズ、メモリ 1GBを搭載したラックマウント型の「RS110」が13万5000円からなど。
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