今回は、設定情報のサンプルとしてJDBCの接続を取り上げます。ご存じのとおり、JavaではJDBCを用いることにより、どのようなデータベースにも同じようなやり方で接続することができます。
経験のある方ならお分かりだと思いますが、JDBCでデータベースに接続する場合、以下のような情報が必要になります。
ちょっとしたプログラムなら、これらの情報を定数としてソースに埋め込むようなこともあるでしょう。しかし、一般的にはプログラムとは独立した設定情報として変更できるようにする場合が多いのではないでしょうか。
ここではこれらの情報を、リスト2に示すようなXMLの設定ファイルとして定義し、Javaのプログラムからアクセスしてみます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <connection id="識別子"> <url>接続先DBのURL</url> <driver>ドライバのクラス名</driver> <user>ユーザー名</user> <password>パスワード</password> <property name="プロパティの値" value="プロパティの値" /> </connection>
見ていただければすぐに理解していただけると思いますが、念のためにDTDもリスト3に示しておきます。
<!ELEMENT connection (url,driver,user,password,property*)> <!ATTLIST connection id ID #REQUIRED> <!ELEMENT url (#PCDATA)> <!ELEMENT driver (#PCDATA)> <!ELEMENT user (#PCDATA)> <!ELEMENT password (#PCDATA)> <!ELEMENT property EMPTY> <!ATTLIST property name CDATA #REQUIRED value CDATA #REQUIRED>
ルートタグはconnectionになっています。connectionタグに含まれるurl、driver、user、passwordといった設定項目については説明する必要はないでしょう。ドライバごとの固有プロパティを設定するためのpropertyタグは、複数指定することができるようになっている点に注意してください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.