IP-VPNでは、「MPLS(Multi Protocol Label Switching)」と呼ばれる技術が利用されている。MPLSは、パケットに「ラベル」と呼ばれる2種類のヘッダ情報を付与する。一つ目のラベルは転送経路を示し、二つ目のラベルでユーザーのネットワークを識別する。
パケットを中継するルーターは通常、転送先情報を保有したルーティングテーブルを保持しており、パケットのヘッダ情報を基に最短の通信経路を選択する。しかし、MPLSでは、一つ目のラベルに転送経路が示されるため、ルーターは経路の選択という処理から解放され、高速大容量の通信が可能になる。
また、二つ目のラベルにより、ユーザーごとに論理的に分割されたVPN網を構築し、暗号化に頼らないセキュリティを確保できる。
5分で絶対に分かるVPN
VPN(Virtual Private Network)とはいったい何だ?
2分 - VPNの種類――「インターネットVPN」と「IP-VPN」
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