ファイル共有機能も含めて、Windows 2000が提供する機能の大半は、「サービス」と呼ばれる、バックグラウンドで動作するプロセスによって提供されている。この「サービス」のうち、Webサーバとしての動作に必要のないものを停止させることで、システム負荷を減らし、不正侵入などにつながる要因を減らすことができる。
サービスの起動/停止を行うためには、[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]を使用する。
ここで、それぞれの「サービス」の名称をダブルクリックすると、サービスごとのプロパティ画面が表示される。
動作しているサービスを停止させるには、ここで[停止]をクリックする。また、停止中のサービスを起動するには[開始]をクリックする。[一時停止]は[停止]と異なり、例えば何らかのTCP/IPポート番号を用いて待ち受けを行うサービスでは、ポート番号が開いたままになる([停止]の場合はポートも閉じられる)。
なお、[スタートアップの種類]に[自動]/[手動]/[無効]の違いがあるが、これらは以下のように区別される。
種類 | 意味 |
---|---|
自動 | サービスはWindows 2000の起動時に自動起動する |
手動 | サービスは必要に応じて手作業で、あるいは別のサービスから呼び出されて起動する |
無効 | サービスは起動しない |
サービスの起動の種類 |
ここで、以下に示すサービスを停止させた上で、念を入れて[スタートアップの種類]を[無効]に変更する作業を実施する。
サービス名 | 用途 | 備考 |
---|---|---|
IPSEC policy agent | IPsecを使用しない場合は停止させる | |
Messenger | NetBIOSのメッセージ送信機能を提供する | |
Net Logon | ドメインに参加していない場合は動作していないはずだが、念のために停止を確認する | |
Print Spooler | 印刷データのスプールとプリンタへの送出 | |
Remote Registry Service | レジストリの遠隔操作/被遠隔操作 | |
RPC Locator | リモート管理が必要なら動作させる | |
RunAs Service | ほかのユーザーの権限でアプリケーションを実行できてしまうので、停止していることを確認する | |
Server | Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有の機能を提供する | これを停止させると、Computer BrowserサービスとDistributed File Systemサービスが一緒に停止する |
TCP/IP NetBios Helper Service | NBTとNetBIOSの名前解決をサポートする | |
停止するサービス |
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