ODE.NET 10.2を使用するための主なシステム要件は以下になります。
データベース・サーバの要件
.NETストアド・プロシージャを開発、デプロイするために必要なシステム要件
ODE.NETはデフォルトではインストールされないため、データベースをインストールする際にはインストール・タイプとして「カスタム」を選択し、コンポーネントとして「Oracle Database Extensions for .NET 10.2.0.1.0」にチェックを入れる必要があります。
データベースのインストール後、データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)でデータベースを作成する際には、データベース・テンプレートとして「カスタム・データベース」を選択し、データベース・コンポーネントとして「.NETのOracle Database Extensions」を選択する必要があります。
この設定がされていないと.NETアセンブリをデプロイする際に、「ORACLECLRDIR DIRECTORY DOES NOT EXIST」というエラーが発生し、デプロイが完了しません。すでに作成済みのデータベースで、インストール済みのコンポーネントを確認するためには、データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)を起動し、「データベース・オプションの構成」を選択します。
ODE.NETのアーキテクチャ(図2)から分かるように、ODE.NETはリスナーを経由して.NETストアド・プロシージャを実行します。Oracle Netの設定に問題がある場合、「ORA-28575: 外部プロシージャ・エージェントへのRPC 接続をオープンできません。」というエラーが発生する可能性があります。そのため、以下の2つのファイルについて確認を行います。
これらのファイルは、Oracleデータベースをインストールしたフォルダ(Oracleホーム)以下のNETWORK\ADMINフォルダにあります。これらのファイル内に以下の記述があるかを確認しましょう。
SID_LIST_LISTENER = |
リスト1 listener.oraファイル(ORACLE_HOMEの値は環境に合わせた設定) |
ORACLR_CONNECTION_DATA = |
リスト2 tnsnames.oraファイル |
.NETアセンブリが実行されるCLRホストを生成するWindowsのサービスがClrAgentサービスになります。このサービスが開始されていることを確認しましょう。
以上で、ODE.NETを使用する準備は完了です。(次ページへ続く)
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