安全にニンテンドーDSを接続したい!ニンテンドーDSで学ぶ無線LANのセキュリティ5分でネットがわかるシリーズ(12)(4/5 ページ)

» 2007年05月17日 00時00分 公開
[江原顕雄@IT]

WEPの後継「WPA」

 1分ぐらいで解読されてしまう危険性があるWEPに代わり、「WPA」という暗号化技術が登場しました。WPAは「Wi-Fi Protected Access」の略で、「守られた無線LAN接続」といった意味でしょうか?

 WPAはWi-Fi Allianceが2002年10月に発表した規格です。WEPの弱点を補ったもので、その特徴はユーザー認証機能や、暗号鍵を一定時間ごとに更新する「TKIP」(Temporal Key Integrity Protocol)といった機能です。

 WEPでは常に同じ暗号鍵をみんなと共有して使っていたので、暗号鍵が解読されやすかったのですが、WPAはユーザーごとに暗号鍵も異なります。また、鍵自身も一定時間ごとに更新されるので、たとえ悪意のあるユーザーに鍵を盗まれたり解析されたりしても、すぐに使えなくなってしまうのです。

図8 WPAの仕組み 図8 WPAの仕組み

WPAの進化系「WPA2」

 WPAは2002年ごろに発表されましたが、2004年にWPAの進化バージョンである「WPA2」が登場しました。基本はWPAと同じなのですが、暗号化に使う技術がAESというより強力なものになり(WPAはRC4)、データの改ざん検出技術もMICというものになりました。

図9 WEP、WPA1、WPA2の関係 図9 WEP、WPA1、WPA2の関係

【参考】

無線LANセキュリティの本命IEEE 802.11i登場http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/trend/20040604/8021i.html


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。