1分ぐらいで解読されてしまう危険性があるWEPに代わり、「WPA」という暗号化技術が登場しました。WPAは「Wi-Fi Protected Access」の略で、「守られた無線LAN接続」といった意味でしょうか?
WPAはWi-Fi Allianceが2002年10月に発表した規格です。WEPの弱点を補ったもので、その特徴はユーザー認証機能や、暗号鍵を一定時間ごとに更新する「TKIP」(Temporal Key Integrity Protocol)といった機能です。
WEPでは常に同じ暗号鍵をみんなと共有して使っていたので、暗号鍵が解読されやすかったのですが、WPAはユーザーごとに暗号鍵も異なります。また、鍵自身も一定時間ごとに更新されるので、たとえ悪意のあるユーザーに鍵を盗まれたり解析されたりしても、すぐに使えなくなってしまうのです。
WPAは2002年ごろに発表されましたが、2004年にWPAの進化バージョンである「WPA2」が登場しました。基本はWPAと同じなのですが、暗号化に使う技術がAESというより強力なものになり(WPAはRC4)、データの改ざん検出技術もMICというものになりました。
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