野村総合研究所(NRI)は5月より、テレビドラマを教材に用いて組織のチームビルディング(チームワーク)力を鍛えるワークショップ・サービス、「Dramatic Dialogue」(ドラマチック・ダイアローグ)の提供を開始すると発表した。
Dramatic Dialogueは、テレビドラマを視聴するという共通の疑似体験を通じて、参加者間の相互理解や信頼関係の構築を短時間で実現するという内容。第一弾は、フジテレビ系ドラマ「王様のレストラン」を題材に、チームワークについて学習するプログラム「チーム・ビルディング@王様のレストラン」を開発した。
Dramatic Dialogueのワークショップでは、参加者同士が、ドラマに出てくるさまざまな登場人物の立場で、チームワーク観における自らの経験や思いを語り合う。組織でのコミュニケーションやファシリテーションのノウハウを身に付け、より良いチームワークの形成力を体得することが狙い。「エンターテイメント性のあるテレビドラマを媒介にするのは、研修用に作られた模範的なドラマと違ってリアリティがあり、また出演者に馴染みがあるため楽しんで学習できることから」(NRI)だという。
NRIは、日本の企業や官公庁などの組織で、チームワークの源泉となる共通経験が年々減少していると説明する。当面は企業や官公庁の経営陣、部門横断チーム、店舗スタッフを対象にサービスを提供するが、「チーム・ビルディング@王様のレストラン」をきっかけに、今後はほかのドラマをもとに組織変革やリーダーシップ育成も行っていく予定。
「チーム・ビルディング@王様のレストラン」の価格は、ワークショップ1〜3回で、125万〜250万円(税抜き)。
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