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Visual Studio 2005以降のIDEでは、初めて起動するときに表示される[既定の環境設定の選択]ダイアログで、「C#(Visual C#)」や「VB(Visual Basic)」などの開発者設定が選べる。これにより、IDEの動作方法を決める各種オプションが、開発者の種別に合わせて自動設定される。
例えば、C#では「Debug」や「Release」などのビルド方法を指定する「ソリューション構成」(以下、ビルド構成)が有効に設定されるが、VBではこれが無効に設定される(ちなみにVB開発者設定だけでなく、Visual C# 2005/2008 Express Editionなどでも、ビルド構成は無効になっている)。
ビルド構成が無効の場合、目的に合わせてビルド構成が暗黙的に切り替わる。具体的には、ビルドやリビルドを実行すると自動的に「Release」ビルドになり、デバッグを実行すると自動的に「Debug」ビルドになる。ビルドやデバッグといった目的に合わせて切り替わるので確かに便利なのだが、細かくビルド構成を制御したいVB開発者には不向きである。
そこで本TIPSでは、VB開発者設定のIDEで、「Debug」や「Release」といったビルド構成を有効にする方法を紹介する。
ビルド構成を有効にするには、該当オプションにチェックを入れるだけだ。
具体的には、メニュー・バーから[ツール]−[オプション]を選んで[オプション]ダイアログを開き、左側のツリーから[プロジェクトおよびソリューション]−[全般]を選択し、右側にある[ビルド構成の詳細を表示]チェックボックスにチェックを入れる。次の画面はVisual Studio 2005でこれを実際に行っているところだ。
これにより、メニュー・バーの[ビルド]メニューに[構成マネージャ]が表示されるようになる。次の2つの画面は、上が[ビルド構成の詳細を表示]を無効にしている状態、下が有効にしている状態の[ビルド]メニューだ。
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