シスコ ソフトウェアの基礎ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(10)(2/2 ページ)

» 2008年06月11日 00時00分 公開
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ルータ起動時のモード

 Ciscoルータの起動は、NVRAMに格納されているコンフィグレーションレジスタの値によって起動モードが決定されます。「0x2102」のように16進の値になっており、末尾である4けた目の値の違いで起動モードが変化します。

4けた目の値 起動モード 説明
2〜F Setupモード、ユーザーモード Flash内のCisco IOSを起動する
0 ROMモニタモード ROMモニタを起動する
1 Rxbootモード ROM内のMini IOSを起動する

 SetupモードはNVRAMにstartup-configファイルが存在しない場合のデフォルト状態です。対話形式で基本設定の入力を促すメッセージが表示されるようになっています。ユーザーモードは、NVRAMにstartup-configファイルが存在する場合のデフォルト状態です。「>」というプロンプトが表示され、異なるモード(特権モード、グローバルコンフィグレーションモード、インターフェイスコンフィグレーションモード)になるとプロンプトが変わります。

 RxbootモードROMモニタモードはPOSTで異常が検出された場合に使用されるモードです。ROMのMini IOSを起動するとRxbootモードになり、NVRAMのCisco IOSが見つからない場合や、ROMのMini IOSが見つからない場合はROMモニタモードが使用されます。Rxbootモードの場合は「(boot)>」というプロンプトになり、ROMモニタモードの場合は「rommon 1>」というプロンプトが表示されます。

確認問題2

問題

 ルータを購入後、初めてルータに電源を投入した直後の起動時の状態を選択しなさい

a. ROMモニタモード

b. Rxbootモード

c. Setupモード

d. ユーザーモード

正解

 c

解説

 Ciscoルータは、NVRAMにコンフィグレーションファイルが存在しない場合、「Setupモード」で起動します。選択肢aの「ROMモニタモード」にアクセスするのは、Ctrl+Breakキーを押してルータを再起動した場合の状態です。FlashとROMのいずれかにCisco IOSかMini IOSが存在しない場合に使用されるモードです。選択肢bの「Rxbootモード」は、Mini IOSが起動するモードです。Mini IOSは、Cisco IOSの機能限定版で、Cisco IOSのソフトウェアバージョンの入れ替えなどに使用します。選択肢dの「ユーザーモード」は、NVRAMにstartup-configファイルが存在している場合の最初のモードです。


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