どれを使えばいいのか悩むWebサービスを本音で紹介します。第1回は、ライフストリーム系で、引用が容易なTumblrを取り上げます(編集部)
今回から始まる新連載「本音のWebサービスガイド」。ネットでは日々新しいWebサービスがリリースされています。それらのサービスの紹介や使い方の記事はたくさんあります。しかし、多くの記事が「解説」止まりになっていて、実際に使ってみて本当に役立つのか? 利用することによって生産性がアップするか? まではなかなか書かれていません。なので、いざそのサービスを使ってみると「あんまり使えない!!」という事態が多々発生します。
そこで、この新連載の各記事では前半では「Webサービスの使い方」、後半では実際に利用したユーザー4人の本音・感想を掲載していきます。
記念すべき第1回に取り上げるWebサービスは「Tumblr(タンブラー)」です。平型コップのタンブラーの「tumbler」とはつづりが微妙に違うので注意が必要です。
2007年にリリースされ話題になったので、利用していない人でも名前を聞いたことはあると思います。
Tumblrは「引用機能が充実していて、知人と時間軸に沿ってつながりやすい、いま流行のライフストリーム系の『ブログサービス』」です。動画や音楽、写真やニュース記事やブログのエントリなど、自分が気に入ったコンテンツを発見すれば手軽にTumblrにスクラップすることができます。また、知人の気になったコンテンツや近況もライフストリーム的に追うことができます。イメージとしてはソーシャルブックマークとブログサービスの中間に位置するサービスです。
【ライフストリームについての参照記事】
話題のライフストリーム、ここが面白い
それではTumblrの各機能をチェックしてみましょう。
・ブログとして利用できる
自分で書いた文章の投稿ができ、ブログ機能が核となります。しかし、一般的なブログサービスと違って、トラックバックが打てませんし、受け付けてもいません。
・引用機能が充実している
Tumblrの特徴的な機能はこれです。画像・動画・音楽・文章を引用できます
・引用するのが簡単
ブックマックレートを使えば、引用したい個所を選んでクリック一発で引用が可能です。
・シンプルなデザイン
Tumblrの表示デザインはシンプルで、ユーザーインターフェイスも分かりやすく、英語の表記のみでも、操作できます。
・Tumblrユーザーの連携
Tumblrユーザーは、ほかのTumblrユーザーのページを購読したり、グループを作って同じ興味をもつユーザーが話題を提供することもできます。
・投稿が簡単にできる
ブラウザからの投稿だけでなく、メールからの投稿にも対応しています。メールが使える環境ならどこからでもポストができます。
Tumblrを一般的なブログサービスとして利用するのも悪くはないですが、やはりその特性を引き出す使い方は、Webコンテンツのスクラップです。Webコンテンツの記録には、いろいろな方法があります。
これらのサービスを利用する際のポイントは「無料・有料」「手軽か否か」「ネットが必要・不必要」の3点です。
Tumblrは無料で、コンテンツの引用や管理、検索、第三者に見せる・見せないなどの設定が手軽にできます。ネットにさえつながっていれば、どのマシンからでもデータのチェックができるのは魅力です。が、それはネットにつながらない環境ではまったく利用できません。
Tumblrを利用していちばんメリットがあるのは、ソーシャルブックマークを利用している人なのではないでしょうか? ソーシャルブックマーク並み、いやそれ以上に簡単な利用方法で、コンテンツやコメントは膨大に記録できます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.