Flex活用で直感的なコンテンツ管理を実現EMC、企業コンテンツ管理製品の新バージョン

» 2008年09月03日 00時00分 公開
[高橋睦美,@IT]

 EMCジャパンは9月3日、企業向けコンテンツ管理製品の新バージョン、「EMC Documentum 6.5」を発表した。Adobe Flex技術を用いて、直感的なユーザーインターフェイスを実現している点が特徴だ。

 EMC Documentumは、企業内でやり取りされる企画書や請求書、マニュアルといったさまざまな文書やWebページ、画像などの非構造化コンテンツを格納し、管理するシステムだ。複数の製品から構成されており、ただ情報を保管するだけでなく、フォームを組み合わせて業務ワークフローを支援したり、権限に応じて文書へのアクセスを制御することができる。

 同社のCM&A事業本部本部長、古根川哲也氏は、2007年に発表したDocumentum 6.0がプラットフォームを再構築するものであるのに対し、バージョン6.5は、その上のアプリケーションを充実させ、ポートフォリオを増やすものだと説明。同社がこれまで得意としてきた製薬業界だけでなく、社内外のコラボレーションを支援するシステムとして、幅広い企業をターゲットに提供していくという。

 また、同社のストレージ製品や情報ライフサイクル管理のノウハウ、RSAセキュリティの認証技術、さらにはヴイエムウェアの仮想化技術などを組み合わせて提供できることも特徴だとしている。

Documentum CenterStage Essntialsのインターフェイス(EMCラボのWebサイトより)

 バージョン6.5では具体的には、新たなクライアントツールとして「Documentum CenterStage Essntials」が提供される。Adobe Flexを採用しており、直感的なインターフェイスによって文書のサムネイルやメタデータを確認し、必要な文書を迅速に探し出したり、ドラッグ&ドロップで作業することができるという。

 またバックエンド側では、より大量のデータ、大容量のアプリケーションを扱うことができる「Documentum High-Volume Server」、Documentumに格納されたコンテンツだけでなく、Oracleデータベースなどほかのリポジトリに格納されたコンテンツを一元管理できる「Federated Record Services」といった新製品が追加されている。

 EMC Documentum 6.5の価格は、導入するコンポーネントにもよるが、1クライアント当たり8万円程度。今後1年間で100セットの販売を見込むという。

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