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» 2008年11月12日 00時00分 公開

経営トップは「課題を明確化し、解決策を考える人」がほしい研修は不十分だけど……

[岑康貴,@IT]

 NTTレゾナントは11月12日、「企業における人材育成の実態調査」の結果を発表した。調査は国内企業138社の人事・人材育成部門の管理職以上を対象に行った。調査は人材育成に関する制度や仕組みの整備状況、運用の実態を把握することを目的として行った。

 今後重要性が高まると考えられている人材層は「経営・上級管理職層」が43.5%と最も多く、「営業・企画部門の管理職層」が10.1%でこれに続いた。職層別では「管理職」「中堅層」「若手層」のうち、「中堅層」が43%で最大だった。

 「経営トップが求める人材イメージに近いものは」との質問には、「課題を明確化でき、解決策を考える」が70.3%で1位。「目標達成への信念を持っている」(62.5%)、「仕事に積極的にコミットする」(61.6%)と続いた。

経営トップが求める人材イメージにちかいものはどれですか(複数回答) 経営トップが求める人材イメージにちかいものはどれですか(複数回答)

 人財育成の仕組みと運用状況に関しては、「階層別研修などのカリキュラム・研修の整備」「全社員共通のスキル研修の実施」が「全社一元的に計画・実施している」と答えた率が高かった。一方で、「育成課題ごとの研修体系の構築」「社員個々のキャリアプランの立案・評価の実施」は半数近くが実施していない。

 実施している研修の状況については、研修テーマ別で「新人研修」(平均45.3%)、実施形式別で「集合研修」(平均59.6%)が最も多かった。比較的少なかったのは、研修テーマ別では「全員研修」や「主任・係長研修」、実施形式別では「eラーニング」「自己啓発(ビジネススクールなど)」「自己啓発(書籍)」。同社では、定型的で実施しやすい研修に偏った実施状況であると分析している。また、実施している研修の満足度については、「新人研修:合宿型研修」が54.5%、「新人研修:集合研修」が50.0%だった以外は、すべての研修において半数を下回った。

実施している研修について、満足度はどの程度でしょうか 実施している研修について、満足度はどの程度でしょうか

 人財育成において上司に期待されている役割は、「研修スケジュールの告知、承認」(82.4%)、「人事評価の結果のフィードバック」(81.6%)の2点が突出。それ以外の「研修受講目的の確認や学習成果の発揮状況の評価」「実務において研修内容を生かす、能力発揮の機会の提供」「学習意欲の維持・向上の支援」「キャリアプランの立案と実施への助言」「研修内容の人材開発部門へのフィードバック」は軒並み低い水準となり、「今後求めることを検討したい」に留まった。

 人材育成に関する現場の期待は「業務に即した研修内容」が83.3%で最も多かった。現場の不満は「研修効果が明確でないこと」が61.6%と最も多く、同社では「現場の求めている研修が、実施している研修とずれている可能性がある」と指摘している。

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