企業の人事業務をサポートしているレジェンダ・コーポレーションは1月19日、2010年4月入社を目指す就職活動中の大学生、大学院生に対する調査結果を発表した。学生は景況感悪化の影響を受け、就職活動に危機感を持って臨んでいる様子。大手志向の強まりも見受けられた。
調査は就職活動をしている5万9219人の学生に対し、(1)2008年11月10〜16日、(2)2008年12月11〜16日の2回、インターネット上で実施した。有効回答数は(1)が1万65人、(2)が1472人。
調査は、学生の志望業界ランキングを全国と地域別に発表している。学生の志望業界ランキング全国1位は、「マスコミ(放送・広告・出版・新聞)」、2位は「食品」、3位は「銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫」。
「ソフトウェア・情報処理」は全国6位、関東のみのランキングでは5位だった。
学生の志望企業ランキングでは、全国1位は「JTB」。2位は「三菱東京UFJ銀行」、3位は「オリエンタルランド」という結果に。ソフトウェア・情報処理系企業は、全国・地域別ともベスト10入りしなかった。
2009年新卒採用と2010年新卒採用で、企業規模ごとに学生のエントリー数を比較した調査では、2010年は正社員数1000人以上の企業への学生のエントリー伸び率が129%、正社員数1000人未満の企業への学生のエントリー伸び率は101%となった。大手企業を志望する学生が増えていることがうかがえる。
説明会への参加も増えている。2008年12月11〜16日までの調査では、1人当たりの会社説明会参加予定社数は平均17.0社。1カ月前の2008年11月10〜16日に実施した調査結果では、平均13.9社。昨年同期比(2007年12月10〜16日)では、1人16.1社であることから、景況感悪化によって就職に対する学生の危機感が高まっていることが予想される。
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