IT/ビジネスコンサルティング事業を手掛けるスカイライト コンサルティングは1月28日、ロシア サンクトペテルブルクのヴォストーチヌィ大学との提携に合意したと発表した。ロシア市場への将来的な進出を視野に入れ、まずは同大学での講義を行い、同大学から同社へ人材をインターンとして受け入れる。
すでに提携の一環として、同社 社会環境サービスグループ シニアマネジャーの佐藤幸作氏が2008年11月より同大学において特別講義を実施。同大学 日本研究学科の4年生と5年生のカリキュラムに組み込まれており、日本の企業文化について講義を行った。今後も毎年数回、集中講義として実施していく。
また、同大学の学生や卒業生を2009年度からインターンとして受け入れる。インターン期間は原則1年間とし、終了後は本人の能力と希望に応じて、同社の社員として登用する。
今回の提携は、ロシアのビジネス・コンサルティング市場への進出を見越し、その際に中心メンバーとなるロシア人コンサルタントの育成を目的としている。佐藤氏は「現在のロシア経済は天然資源に依存しているが、ロシア政府はそこからの脱却を目指している。ロシア人は教育レベルが高く、優秀な起業家が増えている。今後、ビジネス・コンサルティングのニーズが増えていく」と、提携の背景について述べた。また、「ロシア市場の活性化によって、日本の隣に中国とは異なる新しい市場ができることは、日本企業にとって有益」であるとし、ただの人材交流ではないと強調した。
インターンとして受け入れる学生について、佐藤氏は「日本語が堪能で、同時にコンサルタントとしての資質を持っている人」と語った。毎年、若干名の受け入れを考えているという。
インターン受け入れ開始に先立ち、同大学 5年生のアリーナ・ドルガーノヴァ氏が事前研修生として参加。現在、ほかの中途入社社員とともに研修を受けているという。アリーナ氏は「6歳のときに母の日本留学で1年間、日本に滞在していた。それがきっかけで日本に興味を持っていた。日本に関する仕事や、コンサルタントとしてお客さんを喜ばせる仕事をしていきたい」と語った。
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