エン・ジャパンは3月9日、派遣社員の2009年1月の平均時給を発表した。同社運営の派遣情報サイト「[en]派遣のお仕事情報」に掲載された職種の求人情報について、募集時の平均時給の分析を行った。
1月の全国の派遣社員募集時の平均時給は1588円。2007年12月の調査開始以来、初めて1600円を下回った。前月比1.2%減、前年同月比1.6%減となり、2008年9月から4カ月連続の下落。同社は「人件費抑制がより強まっていることが顕著に表れてきている」としている。
職種別に見ると、IT系(システムエンジニア、プログラマ、ネットワークエンジニアなど)の職種は前月比0.4%減の2036円。前年同月比では0.7%増となっており、全体の平均時給が下降の一途をたどる中、高水準を保っている。IT以外の技術系(CAD・設計、ハード系の設計など)職種は1711円で前月比0.4%増となったが、前年同月比では4.0%減と厳しい状況が続いている。
地域別では、東海エリアが前年同月比1.3%増の1429円、関西エリアが前年同月比0.3%増の1440円と増加したものの、それ以外の地域(関東、北海道、東北、北信越、中国・四国、九州・沖縄)では軒並み前年同月比割れとなった。東北エリアは最も下落率が大きく、前年同月比8.6%減の1091円。北海道エリアも前年同月比5.6%減の1091円と大きく下落した。大都市から離れた地域の時給下落が目立っていると同社では分析している。
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