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» 2009年04月24日 00時00分 公開

BPMの認定資格、入門編が10月に日本語で開始「BPMNの知識だけでは受からない」

[荒井亜子,@IT]

 UML教育研究所(UTI)とObject Management Group(OMG)は2009年10月に、「OMG認定BPMエキスパートプログラム」(OCEB:OMG Certified Expert in BPM。呼称「オーセブ」)の入門者向け資格「ファンダメンタル」(F)を日本で提供開始すると発表した。

 OCEBは、ビジネスプロセスの定義、継続的な改善、整理、自動化など、ビジネスプロセスを効率化するうえで必要な業務知識を認定する資格。主な対象は、エンタープライズ分野のソフトウェア開発で、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)の標準規格を使用するコンサルタントやITエンジニア。

 資格体系は、ビジネスプロセスを構築・改善するための基礎的な知識(概念設計)を問うビジネストラックと、プロセスの運用や実装設計にフォーカスしたテクニカルトラックの2種類からなる。レベルはそれぞれ、入門者向けのファンダメンタル、中級者向けのインターメディエート、上級者向けのアドバンストの3段階に分かれる。ただし、ファンダメンタルは、ビジネストラックとテクニカルトラックの共通エリアという位置付け。

OCEB資格体系

 ビジネストラックは、ビジネスプロセスのマネジメントに携わるチームリーダーやコンサルタントが対象。一方テクニカルトラックは、システムインテグレータに勤めているなど、システム構築・設計する能力があるITエンジニア(メンバー)が対象である。エンジニアの採用で、エンジニアのBPMの知識レベルを採用側が判断する指標として有用性があるとされている。

 UML教育研究所の山本哲也氏はOCEBの意義について、「BPMはIT化のためのプロセス指向。プロセス指向は、品質向上だけではなくプロフィットも生むものである」と述べる。BPMは、ビジネスやサービス内容の変化に伴いプロセスをすぐに組み替えられるという意味でSOA(Service Oriented Architecture)と対応関係にあり、経営戦略の変化に現場が迅速に対応できる手段として、昨今期待を集めている。

 「部門ごとに業務プロセスを管理するビジネスファンクション構造が縦割りだとすると、プロセス指向はいわば部門を横断し連携を取る横串の世界。これからは、縦だけでなく横に影響力を持つ人材が求められる」(山本氏)。

 モデリング言語であるUMLは、表現力が高い分複雑で実装寄りであった。一方、BPMの表記法であるBPMN(Business Process Modeling Notation)は、UMLよりも表記が簡単で、ビジネスプロセスに特化した表記法だといわれている。ただし、OCEBのファンダメンタルは、BPMNの表記法の知識だけでは合格できない。「表記法を知っているのは十分条件。必要条件として、最適なプロセスを設計する能力が求められる」(山本氏)。

 試験は90分、90問。受験料は3万1500円(税込み)。トレーニングプログラムも提供する予定。

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