NPO法人のLPI-Japanは6月19日、教育機関向けのLinux学習教材「Linuxサーバー構築標準教科書(Ver1.0.1)」を作成し、無償公開すると発表した。6月22日から公開を開始。利用者は、アンケートに答えるとPDF形式でダウンロードできる。
教材は、Linuxのサーバ構築技術の基礎学習を目的としている。実習形式で、Webアクセスやメールの送受信を行いながら、サーバの動作や仕組みを学習することが可能。LPI-Japanは2008年9月に、Linuxの基礎知識や基本操作を学習できる「Linux標準教科書」を公開しており、今回の教材は2冊目の標準教科書となる。
教材は6章構成で、全121ページ。各章ごとに2時間、合計で12時間の学習時間を想定している。各章の構成は以下のとおり。
1章 |
Linuxのインストール準備と事前学習をする |
2章 |
Linuxのインストールと設定を行う |
3章 |
ネットワークの設定と確認を行う |
4章 |
DNSサーバのインストールを行う |
5章 |
Webサーバのインストールを行う |
6章 |
メールサーバのインストールを行う |
学習環境は、講師1名と受講生2名以上の参加を前提としている。受講生がペアを組んでお互いが設定したサーバにアクセスする実習がプログラムにあるため、講師用PC1台と受講生用PC2台が最低限必要となる。
最新の技術動向に対応するために、教材のアップデートを随時行っていく。Wikiサイトやメーリングリストから、誰でもテキスト作成やアップデートに参加できる。
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